あらすじ
瑚春は、幼い頃からいつも一緒で大切な存在だった双子の弟・春霞を、5年前に事故で亡くしていた。その春霞の死から立ち直れず、苦しい日々を過ごす瑚春の目の前に、ある日突然、冬眞という謎の男が現れ、そのまま瑚春の部屋に住み着いてしまう。得体の知れない存在ながら、柔らかな雰囲気を放ち、不思議と気持ちを和ませてくれる冬眞に、瑚春は次第に心を許していく。しかし、やがて冬眞こそが瑚春と春霞とを繋ぐ“宿命の存在”だと知ることに――。
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Posted by ブクログ
店長が面白くてクスッと笑ってしまいました。冬眞がまさかコハルの弟春霞の心臓をもらっていたなんてびっくりしました。冬眞がコハルにひろはれるのに意味なんてあるのかなっと思ったけど読んでいくうちにコハルに春霞の心臓もらったよって言いたかったんだと思いました!
Posted by ブクログ
メリーポピンズリターンズの、「The Place Where The Lost Things Go」を思い出した。ここにはもう無い大切なものも、消えてなくなった訳ではない。それらはきっと、どこか私たちの知らない場所に存在し、見守ってくれている。
それを、「心臓」という物質に投影したお話。
ありふれた恋愛小説よりもっと深く、互いが惹かれあっているように思えた。
自身の失った大切な何かを思い出させてくれる本だった。とても痛かった。