【感想・ネタバレ】子供にしがみつく心理 大人になれない親たちのレビュー

あらすじ

それを愛だと誤解していませんか?

「しがみつく親」は子供を一生苦しめる。
逆転する親子関係の〈呪縛〉から人生を解き放とう。

幼い頃に甘えられなかった人がその欲求を抱えて大人になり、
仕事や恋愛で自己実現を図れないまま親となったとき、
満たされなかった思いは増幅し、わが子に〈母〉を求めてしがみつく――。

「テレフォン人生相談」(ニッポン放送系列)パーソナリティーとして長年にわたり多くの悩める心を導いてきた著者が贈る、
親子問題をひも解く一冊。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

本書は「親子の役割逆転」について書かれた本である。
親子の役割逆転とは、親が自分の子供に、自身の親の役割を押し付け、子供に甘えるというものである。子供が家庭内で親の役割を果たしている・果たさなければならない状態のことをいう。
親子の役割が逆転した家庭のケースを、具体的に説明しているので、非常に分かりやすく、また重要なことは繰り返し繰り返し記述されているので、要点をつかみやすく記憶にも残りやすい。
本ケースにおいてなにより残酷なのは、そういう家庭にある子どもに対して周囲はなかなかその心情を理解できず、単なる甘やかしからのわがままだと思われてしまう点にある。しかし、決してこのような家庭環境は特殊なケースではないことが分かる。
それ故、家族間の問題や社会問題と対峙する際には、親子の役割逆転という新たな視点を加えてみる必要があり、その点で本書は重要な役割を果たしている。

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2017年07月03日

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