【感想・ネタバレ】リセット〈上〉のレビュー

あらすじ

君を…そういう意味で好きだと思ったことはないよ

橘田の心を埋めようとした親友の高平と、義弟の倉橋。
とある事件によって再会した三人が行き着く先とは――

一九八九年、とあるマンションの一室で起きた放火殺人。当時十三歳だった橘田と高平は事件に巻き込まれて以来、互いしか知りえぬ思いを共有する。しかし橘田の心の空隙は次第に二人の関係を歪ませ始めていた――。大学進学後、高平との関係を断ち切り、一人事件の悪夢にうなされ続ける橘田の前に現れたのは、義弟の倉橋だった。倉橋もまた橘田の苦しみを知り、心を砕くようになるのだが…。時を経て起きた新たな事件が、それぞれの道を歩んでいたはずの三人の男たちを呼び寄せる。そこに待つのは悲劇か、過去との決別か。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

「リセット」という題名が気になります。
重い過去を抱えて、手を差し伸べてくれる側にいる大切な人の手を
自ら断ち切って警視庁のキャリアとして働く橘田が痛々しいです。
衝撃的な過去を抱えているせいか他人とは一線を張って生きている
彼が切なかった。
狂気と現実の境に何度もいたのであろうと。
それを支えてくれたたった一人の親友に負わせてしまった痛みをどれだけ悔やんでいるのでしょう。自分も十分に苦しんでいるのに。
その親友の前から姿を消して、父親の再婚相手の息子とも情を交わしてしまうのだけれど、それもまた断ち切ってしまうのです。
不眠症で誰かの助けがいる筈の彼が精一杯頑張って断ち切ってきた絆が、偶然なのか必然なのかある一家惨殺の事件で再び繋がってしまいます。
これからどう事件が展開していくのか、再会した親友高平は、またあんなにも慕われて身体の関係もあった義弟がどのように絡んでくるのか次巻が楽しみです☆

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2011年08月27日

Posted by ブクログ

読み応えありました。もう今から下巻が楽しみ。
挿絵目当てで購入したけれど文章から感じる橘田のイメージとイラストにちょっと違和感を感じた。かな。

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2011年04月30日

Posted by ブクログ

結構前に読んだけど感想書いてなかった。シリアス謎解きダークBL。「ファーストエッグ」シリーズよりこっちの方が好き。ストーリーがしっかりしててぐいぐい引き込まれた。

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2018年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この小説はBLって言っちゃいけない気がする。刑事もの小説的なテイストで甘み成分はとても低いです。この作家さんのシリアス系はほんっと読みごたえあるなぁ。。でも冒頭の数ページ、三人の男が登場するんだけど、すべて彼、男などの代名詞。まだストーリーの背景もわかっていない立場から言えば、誰が誰やねん!ってツッコミいれたくなるぐらいわかりづらい。ここで固有名詞出しちゃうと軽くネタバレしちゃうからしょうがないのかもしれないけど。下巻まで読み終わって、・・・で、あれは誰と誰と誰なんだっけ?って読み直した人が大勢いるはずだ!!事件にも気持ちにも一区切りつきましたってことで、入れておきたいシーンだったのかもしれないけど、登場人物複数で固有名詞も出せないなら、ラストに持ってきてもよかったんじゃないのかな。そんぐらいひっかかりを感じた。
メインのお話自体はすごくおもしろかった。よくできてるな~と感心しきりです。

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2012年05月21日

Posted by ブクログ

主人公・橘田とその友人の高平、橘田の義弟・倉橋の過去が時系列を追って描かれていく過程で彼らの背景や関係性が明らかになっていきますが、事故と事件によるPTSDで橘田が心を閉ざしているため、積み重ねられるエピソードからその心理を読み取るという運びでなかなか読み応えがありました。終盤、舞台と時間を移しての新たな展開が過去の未解決の事件とどう繋がっていくのか、彼らにどんな作用を及ぼしていくのか、結末はこの巻のプロローグ部分に行き着くのでしょうけどそうなるまでの物語が楽しみなのですよね。期待が脹らみます!

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2011年05月08日

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