あらすじ
歌手・円広志が15年以上に及ぶ、パニック障害との闘病を赤裸々に告白。15年前、テレビ収録中に発症したパニック障害。一時はテレビ番組もすべて降板して療養に入り、ひどい時は外出すらできなくなった著者。しかし、周囲の支えと、本人の辛抱強い療養生活もあり、徐々に仕事復帰を遂げ、いまでは以前と変わらぬように仕事をこなせるまで回復。本書ではその闘病生活とともに、「パニック障害は必ずよくなる」というメッセージが同病の方へのエールとともに語られます。また、病気とのつき合いの中で考えた「幸せの意味」「ストレスとの向き合い方」などにも触れ、働き盛りの中高年への応援メッセージとなっている。(以下、著者からの言葉)50歳までは生きられないだろう・・・病状のひどいときは、そんなふうに思い、将来についても絶望していた。でもそんな僕も、還暦を過ぎた。まだ、体調の悪い日もときどきあり、病気とのつき合いは続いているが、だいぶよくなった。仕事も以前のようにこなしている。そう、パニック障害は必ずよくなるのだ。この本でそのことが、皆さんにわかってもらえたら僕はうれしい。
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Posted by ブクログ
パニック障害の症状って分かってもらうの難しいですよね。今でこそ認知度高くなりましたけど、99年だと医師でも知らない人結構いたんじゃないですかね。苦労された事はこの本を読むと痛いほど伝わってきます。
パニック障害の本は色々読んできましたが、ヒポコンドリー性基調という用語は初めて聞きました。でも確かに感覚が鋭くなった感覚は私にもあります。私の場合は特に聴覚。大きい音がもの凄く苦手になりました。
P170の自分のペースで行動できないことが大きなストレスになるというのは本当そう!私も最近はのんびりと自分のペースで行動する事を心掛けています。周りに合わせてペース合わせると、後からドッと疲れて体調悪化するんですよね。周りの人にどう思われようが、自分のペースを維持する事が大事。それが自身の心身を守る事に繋がります。私の場合は。
この本を読んで思ったのは、円さんって周囲の人に物凄く恵まれていますよね。ご家族や友人やスタッフさんに。奥さんやスタッフさんが可哀想って、読んでいてちょっと思いましたwでもこの症状になった事で色々な事に感謝の気持ちが湧いてきたのは私も同じです。パニック障害になって良かったとは言えないけど、悪い事ばかりではなかったとは思えるようになりました。
同じ症状で苦しんでいる方は、読んでみてほしいです。症状も人それぞれなので、自分とは違うという所もあるかもしれないけど参考になる所も沢山あると思います。
有名な方が自身の症状を公表する事って、物凄く意義のある事だと思います。その病気に対して関心を持つ人が増えますし、結果その病気の認知度が高くなります。パニック障害なんてまさにその典型ですよね。パニック障害である事を公表し、このような本まで出して下さった円さんに感謝したいと思います。
自分がどん底だった頃の思い出が蘇って、想いが溢れて物凄く長文になってしまったw調子悪い日もあるけどのんびりと生きていこう。