あらすじ
「ピラフ」を漢字で表すと? 「木枯らし1号」というのに、なぜ「春一番」? 猫好きが高じて“肉球”を1文字で表す漢字を探してみたら……。そして何やらエロチックな妄想をかき立てる「嬲(なぶ)る」という漢字をたびたび使ったあの文豪とは!? 漢和辞典編集者が漢字に関する様々な“面白いこと”を詰め込んだ、おもちゃ箱のようなコラム集。読んで楽しくためになる百六十話。※この作品では、ご覧になるビューワーによって、一部の表示や動作に差が出ることがあります。
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Posted by ブクログ
書くのは正直面倒くさいけど、漢字を読むのはすごく好き。
読み方、意味だけではなく、成り立ちというストーリーがあるのが素晴らしいと思う。
さすが表意文字。
表音文字ならこうはいかない。
ただ、この本を病室のベッドで読んでいて、しみじみ年を感じてしまったのは、画数の多い似たような文字の違いがなかなか分からなくなっていたこと。
目を近づけたり遠ざけたりしながら、間違い探しのように文字の違いを探す。…しんどい。
漢字好きは若いうちの趣味なのかもしれない…なんてね。
日ごろ漢和辞典を使うのは、目にした漢字の読み方や意味を調べるとき。
しかし著者は「こんな意味の漢字はあるかな?」と調べものをしている様子。
もしかしたら逆引きの漢和辞典が世の中にはあるのかしら?
3000年も前に作られて、形を変えながら今も使われている漢字にはそれぞれ歴史の重みを感じるけれど、日々新しい言葉が生まれている今、新しい感じも時折生まれているらしい。
それもまた漢字の歴史のうちか。
ところで著者の苗字、本名なんですってよ。
素晴らしい。