あらすじ
人気作家は死ぬ前に何を食べたい? 食べることが大好きで死が怖いという漫画家が、人気作家15人に最後の晩餐を訊いて死への怖さを和らげようと考えた。豆腐料理、点心、チェーン店のパスタ、立ち呑みやのおでんなどなど、実際に食事をしながら聞いた死と晩餐の逸話とは――。文学界、CREAWEBの人気連載をまとめたコミックエッセイ。登場作家、綿矢りさ、戌井昭人、山崎ナオコーラ、津村記久子、円城塔、西加奈子、平山夢明、桜庭一樹、朝井リョウ、辛酸なめ子、村田沙耶香、加藤千恵、朝吹真理子、春日太一、島田雅彦。
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Posted by ブクログ
仮定の話の2大巨頭として
「生まれ変わるとしたらどうなりたい(どんな設定でも可能)?」
と
「明日死ぬとしたら何がしたい?」
がある。たぶん好きな人と好きなことをして過ごしたいだろう。
私はそこまで食事に興味が無い。お酒も飲めない。甘いものは好きだからミスドのチョコファッションとエンゼルクリーム、コーヒーがいいな。
Posted by ブクログ
いやー面白いですわ。
人間性出る、な。
印象的やったんが、
◎朝井リョウの五右衛門のスパゲッティー
罪悪感の固まりみたいな食べ物を、もう死ぬんやったらいっか的なノリで食べる
って考え、面白いなー。
ひねくれてんなーって思った(笑)
食べる行為にイライラをぶつけやすいタイプのメニュー、うん、なんとなくわかる(笑)
◎桜庭一樹の白米
カレーもいいなと思ったけど、よりシンプルに白米。
アメリカの死刑囚の話で、
出てきたパスタが指定したブランドのと違うと怒ったまま死刑になった人がいて、
そういうもやもやを抱えるぐらいなら、特別なものよりもいつも食べているようなものがいいかなとの事。
ほぉ、そんな考え方もあるのか。
でも白米はさすがに味気なくないか。
せめて塩おにぎりとか。
私が死ぬ前に食べたいのは今は一択かな。
大好きなあそこのカレー屋のあのカレー。
で、死ぬシチュエーションは、もういきなり一人でなんの前触れもなく死にたい。
死ぬ準備はしたくないし、不安に呑み込まれそうなのも嫌やから、苦しまずに即死したい(笑)
Posted by ブクログ
死ぬのが怖い(まぁ誰でもそうですけど)オカヤさんが、死ぬ前に食べたい食べ物のことをいろんな作家さんにに聞いて回るおはなし。インタビュー実録漫画。
『人生の最後になにたべたい?』はきっと誰もが話のネタにした事があるド定番の質問なんだけど、聞く方も聞かれる方も作家だと、こんな風に面白い話になるんだなー。
個人的には山崎ナオコーラさん、朝井リョウさん、辛酸なめ子さんの回が特に好きでした。
興味深かったのは、この質問に対して、『自身の人生の最期=地球滅亡』とイメージした人が結構多かったこと。それと連動してか、最期の時に友達と大勢でいる事をイメージした人も多かったこと。
自分では思いつかなかったイメージだったので驚きました。
確かにどんな死に方を想定するかで最後の食べ物は変わるかも⁈
読みながら私もシチュエーション別の『最後の晩餐』をあれこれ考えましたが、未だベストアンサーが見つかりません。
Posted by ブクログ
人生最後に何を食べるかという問いは、昔の夜のニュース番組でもコーナー化されていていろいろな人が答えていて興味深い話も多かった。
インタビューというには漫画家さんの主観も多くてまとまりがなく、タイトルも内容と合ってないように思えた。でもだらーっと一気にストレスなく読めたのは絵の線の柔らかさが心地よかったからかもしれない。
Posted by ブクログ
死ぬのが怖い著者が、15人の作家に会いに行く。
最後の晩餐にしたいものを一緒に食べながら、死を含む未来について語り合う。
綿矢りさ、山崎ナオコーラ、西加奈子、朝井リョウ、村田沙耶香、面々にひかれてにとる。
作家さんて考えに迷いがなくて、話を聞くのが楽しい印象。食べたいものも死に方も人それぞれ。
コミックなので、読みやすいけれど、一つ一つがさらっと流れてしまうのがもったいなかった。言葉や文章でもっと聞いてみたい。
西加奈子さんの、映画はたまにめっちゃ観たくなるけど、小説は毎日でも飽きひん。という言葉がいいなと思った。
朝井さんの、五右衛門パスタ側に入って提案したくなるくだりは朝井さんらしくて面白かった。