感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
思った以上に現代的、というか、通ずるところがやけにリアルに感じた。
死ぬ前まで、いや、死んでまでも、分からないこと、気づかない小尾、たくさんあるんあろなー。いろんな本読んで、少しでもいろんな大事なことに気付きたいと思う。すぐ忘れるけど。
Posted by ブクログ
難しそうだなあと思いつつ、一気に読みきってしまった。
読んでいて胸の詰まるような、苦しい気持ちになりながら。
死ぬ間際の、今までの生活、価値観全てを否定する気づきに虚しさを感じた。
が、現代に生きるわたしたちはどうだろう。
ずっと昔に書かれた本だけれど、今の自分の生活、間違っていないだろうか。
間違いって?
SNSに翻弄されながら、寂しい夜を過ごしたり、
いったい何が本当の幸せなのか。
やはり本当の幸せは、生から解放される瞬間にしかないのでしょうか。
疑心にまみれる人生は苦しい。
Posted by ブクログ
なんだか以前読んだ「老人と海」に似ているような気がしなくもない作品であった。
とはいえ、ヘミングウェーの小説よりは圧倒的に心理描写が多いけども・・・。
ただしイワン・イリイチのような、外面的には成功していても家庭内はぎすぎすした雰囲気が支配している家というのは、帝政ロシア末期であろうと現代日本であろうと変わりはないような気もした。
もしそのような家でイワン・イリイチのように急病で倒れ、死んでしまったとしたら、どうであろうか。悲しむよりも、今後裁判所の判事は誰になる気がするとか、そういう自分に関係のあることしか考えない人が周りにいたのがイワン・イリイチでもある。むしろ泣いてくれる家族はいるだろうか。
どことなく、ライトノベルのような気がしなくもない…と言ったら、おとしめすぎ?
Posted by ブクログ
【感想】
前半はなかなか読み進めることができなかったが、後半から面白かった。死に対しての恐怖、家族への憎しみなどがリアルだった。
【あらすじ】
イワン・イリッチが亡くなり、葬儀が行われる。
イワンの過去について。妻プラスコーヴィヤとの結婚生活は上手くいかなかったが仕事は順調だった。イワンは家の手入れをしていて転倒して以降、腹痛に襲われるようになった。病気のことばかり考えてしまうので裁判の仕事に身を入れようとするが、痛みによって思い出してしまう。百姓であるゲラーシムに看病してもらうときは気分が良い。
妻や子供たちがイワンの病について気遣うが、偽りであると感じ余計に苛立ってしまう。肉体的苦痛、精神的苦痛を感じるが、最期は死の恐怖から解放され光を感じるのであった。