あらすじ
「コーチング? 何のこと? スポーツのコーチとか?」
と言われることの多かった12年前に比べると、「コーチング」という言葉は随分浸透したと実感します。本も数千冊出ています。研修を受けたという人にもたくさん出会います。
しかしながら、実際に「使えるコーチング」を身につけ実践している人は、まだまだ少ないとも思います。
「時間がかかるし、まどろっこしい」
「うまくいく相手と、いかない相手がいる」
「効果が感じられないし、自分には向いてないと思う」
企業の研修やセミナーでは、「大事だとは思うけど……」という前置きと共に、多くの方のこんな言葉を耳にします。
厳しいグローバル競争の中、企業が確実に成果を上げていくためには、メンバー一人ひとりの力を最大限に引き出す現場リーダーの存在がもはや欠かせないものとなりました。
本書は、そんな今どきのリーダーが身につけるべき、本当に使えるコーチングスキルをご紹介していく「ビジネスコーチング」実践テキストです。
毎日の報連相、トラブル対応、問題可決、ミーティング、定期面談まで、
早稲田大学ビジネススクール、集中講義の内容をベースにした、
今どきのリーダー必読のコーチングの教科書!
コーチングのフレームワーク「GROWモデル」を使ったケーススタディを収録。
成果と育成の両方を叶えたい、すべてのリーダーに役立つ1冊です!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
リーダーのためのコーチングスキルということですが、読んで納得。リーダーにはかなり実用的な内容ではないでしょうか。
聞く、質問する、伝える、間違いなく必要ですし参考になる。質問は特に、スキルに頼ってくどくならないように気をつけるべきですね。
Posted by ブクログ
分かりやすいビジネスコーチ本。コーチングマインド、聞く・質問する・伝えるのコーチングスキル。
専門用語や難解なところは用語説明を含めた繰り返しの説明や行間のあるレイアウトのおかげでサクサクと読める。
GROWモデルの具体例のほか、相手を知るための時代キーワード年表、ソーシャルスタイル診断、GROWモデルワークシートの資料も使える内容だと感じた。
17-100
Posted by ブクログ
コーチングスキルについてわかりやすくまとめた書籍。
個人的に持っていたコーチングと大きくイメージが違わなかったことが確認できた。
ひとまずは、ここで紹介されていた GROW モデルを使ったコーチングを出来るようになりたい。
Posted by ブクログ
マインド:相手目線の理解者になる
スキル:聞く、質問、伝える
Goal : 目標・理想像
Reality : 現実
Options : 行動選択
Will : 意志
Posted by ブクログ
コーチングスキルを「聞く」「質問する」「伝える」に
要素分解し、それぞれにおいての説明と事例が書いてます。
「言うが易し行うは難し」で書いてある内容を基に、
実践して身につけたいと思います。
特に悪癖リストはずっと意識しておきたいと思います。
【勉強になったこと】
・コーチングスキルとは、
「聞く」「質問する」「伝える」の3つのスキルを
使って、相手から引き出し、成長させる対話能力を
まとめるものである。
・リーダーが改善すべき20の悪癖
極度の負けず嫌い
何かひとことを価値を付け加えようとする
善し悪しの判断を下す
人を傷づける破壊的コメントをする
「いや」「しかし」「でも」で文章を始める
自分がいかに賢いかを話す
腹を立てているときに話す
否定的なことを言う
情報を教えない
きちんと他人を認めない
他人の手柄を横取りする
言い訳をする
過去にしがみつく
えこひいきする
すまなかったという気持ちを表さない
人の話を聞かない
感謝の気持ちを表さない
八つ当たりをする
責任回避をする
「私はこうなんだ」と言いすぎる
・GROWモデル
Goal:ゴールの設定
Reality:現状の把握
Options:選択肢のリストアップ
Will:意志・やる気
意志・やる気をメンバーに持たせることが、
コーチングの重要なポイント。
・4つのソーシャルスタイル
①ドライビング
黙って俺について来いタイプ
強み:判断、決断が早い
弱み:ほめることが苦手
②エクスクレッシプ
みんなで楽しくやろうよタイプ
強み:行動力、アイデア出し
弱み:忘れっぽい、飽きっぽい
③エミアブル
みんなのために頑張るタイプ
強み:親切、優しい
弱み:決断できない、プレッシャーに弱い
④アナリティカル
正確第一タイプ
強み:分析、マイペース
弱み:アイデア出しは苦手、取り掛かりが遅い
・コーチングをする上で、必ずしも相手より優秀で
ある必要はない。
・聞くときは「聞き切る」ことが大事
聞き切るためにも以下の思い込みを捨て去ること
①相談されたら、なるべく早く答えを出さないと
いけない
②リーダーはメンバーより優秀でなければならない
③自分のほうが相手より分かっているはず
・コーチングのポイント
①質問するのは「相手のため」
②気づきは「相手の中」にある
③まずは相手の話を受け止める
④質問はシンプルに
⑤「質問したら」沈黙を守る
・フィードバックとは、目標とのかい離を明確にして、
初めて相手にとって効果がある。
・大事なことは相手に決めさせること