【感想・ネタバレ】刑事たちの夏(下)のレビュー

あらすじ

捜査一課強行犯六係主任・松浦洋右警部補は、北海道のリゾート開発に絡む巨額の不正融資を暴くため、墜落死したキャリア官僚が残した「白鳥メモ」の行方を追う。盟友の女性検事や元刑事らとともに、利権をむさぼり自分たちに都合のいいように犯罪を隠蔽する巨悪に立ち向かう松浦の身に、危険が迫っていた――。

誇り高き者たちを迫真の筆で描き、単行本刊行時には役所広司ら豪華キャストでドラマ化されるなど注目を集めた警察小説の金字塔が、待望の電子書籍化! 347ページ

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Posted by ブクログ

1990年代の実在の事件をモデルにしたとも思われる大きな仕掛けの中、「自分の正義」を飽くまで追い求める松浦刑事…随分と酷い目に遭いながらの奮戦が描かれる…
作品は、視点人物が時々切り替わる三人称な語りだが、「〇月〇日」という日付が章を成し、「〇時頃」とか「同じ頃」と時間帯も明記され、時系列に事態が動いている構成で、一寸引き込まれるものが在った…
或いは…何時の時代にも、本作の主人公のような、「自分の正義」を飽くまで追い求める男が待ち望まれている…そんなことも読後に思った…そして本作は、既に“古典”と呼び得る小説であろう…

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2017年01月31日

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