【感想・ネタバレ】その歯みがきは万病のもと デンタルIQが健康寿命を決めるのレビュー

あらすじ

◆じつは歯磨きだけでは歯はダメになる!
・間違った歯みがきが口の中を悪くする
・「フッ化物洗口」でむし歯が減っている
・セルフケアだけでも足りない……定期的なプロケアを
・プラーク、バイオフィルム、歯石の関係
・子どもの予防歯科が無料のスウェーデン

◆歯周病が老化を促す
・歯周病は血管年齢を左右する

◆歯周病が全身の病気を招く
・歯周病と糖尿病の密接な関係
・狭心症、心筋梗塞、脳梗塞
・慢性腎臓病
・骨粗しょう症
・関節リウマチ
・肥満の人は歯周病が悪化する、歯周病が悪いと肥満にも
・低体重児早産のリスク
・歯周病菌による慢性炎症はがんにもかかわっている

◆歯周病治療の最前線
・歯周病は歯ぐきの病気ではなく、骨の病気
・基本は、SRP(スケーリング、ルートプレーニング)
・歯周病が悪化したら……
・深くなった歯周ポケットを切り取る「歯周外科治療」
・失われた歯周組織を再生する「歯周組織再生療法」 など
・歯を一度抜いて戻す?(意図的再植術)

◆その歯科選び、ちょっと待った!
・歯の根の治療、「日本では成功率5割、海外8割」の理由
・絶対に抜かない歯医者がいい歯医者とは限らない
・顕微鏡を使わずに歯の根の治療?
・気持ちいいだけのクリーニングで満足していませんか?
・歯医者の専門性はいろいろ

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

歯科治療も日進月歩で、あっという間に情報が古くなってしまう。カリソルブについて近所の歯科で尋ねたら、もう使用する薬剤が変わっているとのこと!
「食事直後は口内が酸性だから歯磨きは少し時間が経ってからすべき」の根拠とされた実験の話は一番目から鱗だった。実験方法によって、どこまで参考にすべきか判断できるだけの知識が必要だ。
相馬理人 先生のこの本は、患者の実例と論文・実験の概略にふれながら、わかりやすく虫歯や歯並び歯肉炎や歯槽膿漏、それらに関連する病気を説明してくれている。口内環境に生まれつき恵まれなかった私は、これからも特に著作に注目していきたい。
しかし、経済的な意味も含め最も自分にフィットした歯医者さんはどこなのだろう。その問題がこの本だけでは解決できない。

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2018年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

相馬理人(そうま りひと)著「その歯みがきは万病のもと」、2017.3発行です。毎日歯をみがいてるのに、虫歯になり、抜歯し、歯周病になる。これは、オーラルケアの仕方に誤りがあったと。確かに、機械的に歯を磨いて、痛くなったら歯医者さんに行って、そんな人生を送ってきました。(今、猛反省です)仕事を辞め、ゆとりある暮らしの中で、いい歯医者さん(歯科衛生士さん)に出会い、これからは、いかに予防するか、いかに今ある歯を守るか、の視点でケアしたいと思っています(^-^)有難いことに歯は自分でケアできる臓器なんんですね
デンタルIQが健康寿命を決める。デンタルIQとは、虫歯や歯周病をはじめとした口の中の病気や健康に関する理解度や認知度のレベルのことだそうです。セルフケアとプロケア(口のエステ)、治療より予防ですね。歯周病菌は血管に入り万病の元、しっかりケアしたいものです。なお、一日に1~1.5リットルも分泌される唾液の力、有難いですね!
 「デンタルIQ」が健康寿命を決める。デンタルIQとは、口の中の病気や健康に関する理解度のレベル。相馬理人「その歯みがきは万病のもと」、2017.3発行、再読。この本は虫歯や歯周病になってから治療するのではなく、常日頃からオーラルケアをする「予防歯科」の大切さを説いた本です。セルフケア(歯ブラシ、歯間ブラシ、舌ブラシ、筆ブラシ、フロスなど)だけでなく、定期的なプロケアも。口腔トレーニングも大事ですね!

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2018年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近、歯の隙間に食べ物が挟まることが多くなった。
もともとすきっ歯(空隙歯列)もあり一応、歯磨きには気を使い、電動歯磨きやデンタルフロスを使っています、という個人的前提で本書を読みました。
まずのっけから、電動歯ブラシの使い方が間違ってました!
正しくは、極力手を動かさず、同じ場所に10秒あてて2齒ずつずらしてゆく。そして、顆粒入り歯磨き粉は歯肉の隙間に滞留するため避けるべし。ただし、フッ素は賛否両論あるが、筆者は虫歯予防効果ありを支持。
以下は本書のエッセンス。
・何故か先進国で日本だけが口腔ガンの死亡率が増えている(30年で約3倍増加)。その理由は、口腔ガンの存在がよく知られておらず、従って早期発見の意識も低く、そもそも歯科検診を受けている人も少ない。
・また、日本人の8割が歯周病だという統計もある。昔は風邪は万病のもと、今や歯周病が万病のもと。なぜなら、歯周病の人は、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞になりやすいから。
・虫歯を防ぐには、齒対策(フッ素やシーラント)、細菌対策(プラークコントロール)、虫歯菌の栄養となる糖対策(食習慣)
・3歳まで子供への口移しは、虫歯菌繁殖のもとなので避ける
・歯を削らない治療。コンポジットレジンとカリソルブ(保険外診療)
・一度抜いた歯を完全に除菌し、元に戻す治療法を意図的再植術
・いい歯医者とは、極力歯を抜かない、もしくは複数の治療選択肢を提示し、そのメリットとデメリットを説明し、場合によっては専門歯科医を紹介出来る
・根管治療の成功率、日本は5割、海外9割という事実
この件では、過去に悲惨な経験をしているので、ラバーダムとマイクロスコープ(高価な設備投資)、もしくはルーペを活用している歯医者を事前に調べる
・歯医者の専門性(保存修復、補綴、義歯、インプラント、歯内療法、歯周病、矯正歯科、審美歯科、予防歯科、口腔外科、顎関節症、小児歯科)
・上記専門性の高い医者にかかるべき状況
根管治療、歯周外科治療や歯周組織再生療法、土手のない総入れ歯、インプラント、歯列矯正、変な親知らずの抜歯
・例えば、根管治療を保険内でやれば自己負担額は数千円だが、自費診療だと7万円以上と高額になるので、気をつけよう

やはり、予防医療という考え方をもっと厚労省は広めるべき。医療費抑制が国家財政の重しとなっているのならなおさら。高額医療費の上限引き上げなどとピンポイントな日本人患者イジメではなく、法の隙間をついた外国人の保健制度の便乗や高額医療費踏み倒し防止、長い目でみた金のかからない国民健康維持の方策など地道な啓蒙活動も同時に必要ですが、まるで日本人減少を推進しているかの様な石破政権では無理かな。

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2025年04月02日

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