あらすじ
明治26年、杉山潤之助は、旧知の月輪龍太郎が始めた探偵事務所を訪れる。現れた魚住という依頼人は、山縣有朋の影の側近と噂される大物・漆原安之丞が、首のない死体で発見されたことを語った。事件現場の大邸宅・黒龍荘に赴いた二人を待ち受けていたのは、不気味なわらべ唄になぞらえられた陰惨な連続殺人だった――。ミステリ界の話題を攫った傑作推理小説。
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Posted by ブクログ
政府の要人だった漆原が首無し死体で殺されて遺書は死後1ヶ月後に開けるとのことだったが、遺書は白紙だった。その後も漆原家の妾や家の関係者が首無し死体で発見される。
わらべ唄や衆人環視での密室などミステリ要素多め。伊藤博文などが出てくる時代設定もありガチガチなトリックではない。
ホワイダニットがかなり自分勝手なイカれた内容であるし、首無し死体であるのが人の入れ替えだと思いつつ少しミスリードしてくるのもニクイ。
家族全員を入れ替える大胆トリックは一読の価値ありかと。
Posted by ブクログ
平均以上ではあるが、手放しに賞賛する気にはならない。
首なし死体が出てくれば、読者は必然的に身元誤認かと身構えてしまう。
そして結局トリックはその通り身元誤認が行われており、それが家族規模で行われていたというだけ。
十六の列挙された謎は矛盾なく見事に解かれている点は素晴らしいが、トリックが少し弱く、手がかりも少ない。
物語としても中盤は少し中弛みしており、単調になっている印象。しかも探偵役の月輪は本当に何もしておらず、警察だけの方が良かったのでは?とすら思えてしまう。
トリックの完成度としては高いと思うが、もう一捻りほしいところ。悪い作品ではないが、やや物足りない。
Posted by ブクログ
明治が舞台の殺人劇、のわりには意外と読みやすく、すいすい読めました。しかし、黒龍荘という大邸宅が舞台のわりにはそれが活かされているというわけではなく、ちょっと残念。探偵役はタイプ的に明智小五郎な感じですが、話は横溝的な気が。