あらすじ
小雨の降りしきる午後、夫の暴力に耐え切れなくなった新谷泉は、家を飛び出した。隠れ場所を捜し、ごくありふれた地方都市に降り立った彼女は、狷介な高齢の女性画家に家政婦として雇われることになる。降り続く雨のなか、時間だけが静かに流れゆく日々を過ごす泉は、思いがけない人物と出会う……。追いつめられ、全てを失った男女の愛と再生の物語。芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
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Posted by ブクログ
良かった、ハッピーエンド。かな?
鉄治が泉の元から離れたあとは嫌な予感ばかりして、その割には残りのページ数が少なくて笑。八重子の死が分かった時は、すごくショックを受けている自分がいて、八重子が愛されキャラだったことに気づかされた。サクラもいて良かった。
Posted by ブクログ
映画監督の夫と結婚して十年、凄まじい暴力に身も心も限界だった泉。
家を飛び出し隠れ場所をさがし降りたった街で、狷介な高齢の女性画家八重子に家政婦として雇われることになる。
気難しい八重子の我が儘も、夫と暮らした日々に比べたら何でもない。
献身的に働く泉に少しずつ心を開いた八重子。
ある日、友人サクラが経営するゲイバーに泉を同伴させる。
同じくしてそこには怪我をしたサクラを駅で助けたという訳ありの男が働いていた。
カウンターの男を見て泉は驚愕する。
そこには以前、夫のDV疑惑について取材したいと泉を追い掛けまわしていた週刊誌の記者の鉄治が居た。
鉄治はある事件を取材中に無実の罪を着せられ警察から逃亡中にサクラに拾われたという。
お互いの事情を知った二人は罪の共有からひかれあうようになり逢瀬を重ねる。
二人の関係性に気づいたサクラが激昂するもノンケしか愛せないからいつも片思いだと、泉に暴言はきながらも鉄治を匿う。
日陰の二人が初めてドライブに出掛けた日、鉄治は警察に出頭して行く。
口の悪い八重子とサクラがお互いをボロクソに貶しながらも唯一無二の関係性が素敵だと思った。
小池さんの作品はいつも上手くいきそうで実らない恋愛が多い気がしていたのでラスト少し意外だった。
ねちねちと粗探ししてはなじられ、歯向かっても暴力謝っても暴力のDVの描写が酷く読み進めていくうちに身体に力が入ってしまう程だった。