あらすじ
誤って恋人の脚本家を射殺してしまった妹をかばうため、凶器の拳銃を捨てようと山梨方面に車を走らせていたフリーライター、世良祐介。ところが車を木にぶつけ立ち往生してしまった。偶然通りかかった亜美という若い女に助けられ、彼女のペンションに連れて行かれる……雪の降りしきる山奥のペンション、蠱惑的な女、サイコパセティックなその父親。やがて狂気が全てを……。
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Posted by ブクログ
解説 吉野仁 によれば、
心理サスペンスであり、モダンホラーだとのこと。
たしかに、心理不安,現代恐怖ということばはよく似合う。
妹が事故で人を殺した時,不安さえなければ、すぐに救急車を呼び,
必要があれば警察が来るだろう。
不安だからこそ、冷静な時になら取れる行動が取れない。
山奥のペンションの親娘も同様だろう。
不安だからこそ、男を監禁しようとする。
現代社会の心理の裏側を描写している。
最後は裁判の陳述を台本風に描写しているのは一工夫なのだろう。