あらすじ
「わたしの孫はおじいさんですよ」「わたしの孫はおばあさんですよ」。この会話は、一見すると不自然である。だが、当人たちは何の問題もなく意思疎通ができている(第2章参照)。私たちは、ことばを「文字どおり」に使っているわけではない。話していないのに伝わることもあれば、丁寧に説明していても誤解されることがあるのはなぜか。社会心理学の視点から、敬意表現や皮肉など、対人関係のことばの謎に迫る。
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Posted by ブクログ
ことばと社会や対人関係に関して、社会心理学の立場から解説する本ということのようです。実験や調査のような実証的手法から得られた知見をまとめています。日常のコミュニケーションを取り上げて、敬語や皮肉など、さまざまなコミュニケーションについて、解説しています。研究結果に関しては非常に実情に合っていて、そうだろうな、と思うことばかりなのですが、そこから得られる示唆は、何か目新しいことは少なく、前から分かっていることばかりという気もしました。ただ、ことばに関して新しい視点を提供してくれるという点で面白いと思います。当たり前かもしれませんが、「人の呼び方に関して、年長者に対しては、親族名を対称詞とするのが普通で、年少の人物に対しては、名前や代名詞で呼ぶのがふつうである。父親を子供がお父さんと呼んだりはするけど、長女を親が娘とは呼ばないし、逆に父親を子供が名前では呼ばないけど、長女を親が名前で呼ぶ」。このようなことを解説・整理してくれる本です。