【感想・ネタバレ】入門 国境学 領土、主権、イデオロギーのレビュー

あらすじ

北方領土、尖閣諸島、竹島という日本が抱える三つの「領土問題」。その解決のヒントになるのが国境学・境界研究(ボーダースタディーズ)である。欧州を揺るがす移民問題、国境防衛にとどまらないサイバー時代の安全保障、境界地域の経済振興など、国境学の応用範囲は幅広い。四千キロに及ぶ中露国境の踏破、北方領土問題への提言など最前線で活動してきた著者が、欧米の動向や自身の実践を踏まえて解説する入門書。

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Posted by ブクログ

【あいだの視線】国や文化,そして民族の境界に焦点を当てるボーダー・スタディーズ(境界研究)を紹介した作品。数々の事例を紐解きながら,境界から眺める視点の重要性を訴えています。著者は,北海道大学スラブ・ユーラシア研究センターで教授を務める岩下明裕。


あまり聞いたことがない学問だったので,まず「こういう見方があるんだな」という点が知れただけでも大きな収穫。題名は「国境学」となっていますが,国と国との関係にとどまらない複眼的な関係をもボーダースタディーズが視野に入れていることがよくわかりました。

〜ボーダースタディーズ,つまり境界研究は,一つの空間がもつさまざまな彩りをその境界が重なりあう場所を通じて描きだすことで,単色に塗り込められた空間がそうではないこと,一つひとつの色合いをもつことを復元する。〜

入門書として☆5つ

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2018年03月28日

Posted by ブクログ

「読み応えが在る」という点を押し出すべきか、「読み易くて愉しい」という点を押し出すべきか、本書を巡るコメントを求められると、些か回答に窮する。「読み応えが在る」と「読み易くて愉しい」とを兼ね備えた一冊なのだ!!本書を手に、「ボーダー・スタディーズ」或いは「国境学」というものが、きっと拓いてくれるであろう新たな世界を感じてみて頂きたい…

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2016年05月24日

Posted by ブクログ

国境とは浮動であると同時に地政学面の問題まで考えさせられた。世界の様々な国境を見ていきその都度楽しめた。北方領土,竹島,尖閣についても言及しており各々の現状やその先を考えるのに良い。

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2016年04月28日

Posted by ブクログ

境目好きにはたまらん内容!ただし少し学術すぎるキライはあるし、横文字が多いなあという感想。でもおもろかった

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2016年05月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

国境を越えると風景が一変する事が多い。日本人は飛行機での国境越えが多いので、それが当たり前と思っているが、歩いて国境を越えた時はその変化に驚く。国境は人間が勝手に決めたもので自然は同じなのに政治が違うとこんなにも風景が変わるのかと驚いてしまうのだ。
この本はそんな国境の事情を詳しく解説してくれている

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2016年04月27日

Posted by ブクログ

読みやすくするために仕方ないのかもしれないけど、ボーダースタディーズの詳細に触れられず、抽象的なままに終わってしまった印象。対象が国境であれば扱っていくスタイルなのだろうか、と思われるんだけど、そうでもないらしく…

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2016年04月14日

Posted by ブクログ

国境学という名がついているが地政学の一分野と捉えてよいのかな?国境付近の町や離島を旅行することの意義にはなるほどと思った。日本人が行かないと実効支配が進んでしまえのは確かだなと。
紛争の種であり、旅行者にとっては一大イベントの国境越え、なんだか想いをよせたくなるのは分かる。
当然ながら国境の場所によって事情は様々で、歴史による拘束、文化の違い、資源の主張、人口動態、社会制度の違い、経済格差など、学問的な説明にはいろいろなありそうだ。

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2023年09月03日

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