【感想・ネタバレ】蝶と花の関係性【電子限定特典付き】 (2)のレビュー

akabeko

職場の先輩・蝶野に潜在ドМであることを見抜かれ恋人として調教される日々を送る花田。
徹底的に管理され、嬲られ、甘やかされるSEXにどっぷりと溺れていく。
そんな花田に対し、自分の腹に子宮の刺青を入れメスにした男との想い出を捨て切れない蝶野は…?
本編のその後を描いた超濃厚描き下ろし13ページ収録!
akabeko処女作★
魂震える“蝶花シリーズ”感動の終幕!!

【収録作品】
蝶と花の中毒性
蝶と蜘蛛の巣【前編】
蝶と蜘蛛の巣【後編】
蝶と花の必然性
蝶と花の絶対性
蝶と花の世界(描き下ろし)
★単行本カバー下画像収録★
【電子限定で描き下ろしの２ページ漫画が収録されています。】

[ブクログ · ★★★★★]

天性の無自覚S(元メス)　蝶野ｘ真性のドM　花田
面白かった～！！やっぱりこの二人の関係性が大好きです！
SMなのでたまに痛々しい描写はありますが、愛ある管理系Sと痛いのが大好きで喜ぶMなので見ていて嫌な感じは一切なかったです。
むしろ花田がすごい喜んでるので「良かったね」という気持ちになります。笑

2巻では、蝶野さんの過去、そして子宮の刺青の秘密が分かります。
予想していた恋愛絡みのものとは違い、蝶野さんの母親や家族のことが絡んでくるとても複雑で切ない内容でした。
難しい内容でしたが、カバー下の説明を読む限り、雲井さんは蝶野さんをＭとして管理しようしたけれど、蝶野さんが「離さない」と言ったことで無自覚なＳさを感じ取り、手放すことを決めたんじゃないかなと思いました。
蝶野さんの「離さない」と花田の「逃げない」が対比のようになっていて、こういう台詞ひとつにもSとMの意識の違いが現れていて面白いなと思いました。

あと、雲井さんから蝶野さんへのあごクイ。
蝶野さんはこれを拒否しましたが、1巻の最初の方で蝶野さんが花田にあごクイした時、花田はそれを拒否しなかったんですよね。
ここにもSとMの差がよく出ていて、1巻とリンクした描き方がすごく良いなと思いました。
あの時既に、蝶野さんは花田のMを見抜いていたんだな～と思うと面白いです。

そして、2巻で手を差し出した蝶野さんに対して、花田は自ら自分の体を預けていくのですが、この辺りも雲井さんが残した言葉と上手くリンクしていて、とても良かったです。
ずっと「サドじゃない」と言っていた蝶野さんが、ついに自分の性癖に気付かされた瞬間もすごく良かったです。

そして、蝶野さんが刺青を消さない理由。
この辺りも複雑だなと思うのですが、個人的には、「家族との思い出を残しておきたい」という感覚に近いんじゃないのかなと思いました。
そして、無理に消すこともないんじゃないかな？と私は思いました。

蝶野さんの刺青も過去も、物悲しいものではありますが、メスにされていた過去があるからそこ、サドとしての能力がめちゃくちゃ高い！というのもこの漫画の面白いところだと思います。
複雑なお話ですが、それが今の二人の関係に生きていてとっても良かったです。

そして描きおろしは、蝶野さんの目の前で他の男に犯されそうになる！というお話。
結果的には、他の男の前で蝶野さんに犯されちゃうのですが(笑)
蝶野さん的に「こいつは俺のものだ」とマウントを取っておきたかったんでしょうか。
蝶野さんの目の前で他の男に犯されるシチュを想像して興奮するドＭの花田ですが、蝶野さんの気持ちを考えてしないというのが激しく萌えました。
SだろうがMだろうが、相手の気持ちを考えて嫌なことはしない、喜ぶことをしようというのは普通の人と何ら変わりはないのかもしれません。
Mの人の喜ぶことが、他の人とは違う「痛み」だったりすること意外は。

ここまでストーリー性があって面白いSMBLにはなかなか出会えないので、大大大満足です！
アニメイトさんの限定小冊子は同棲をスタートさせたあとの二人。
と～ってもエッチで良かったです！
ちなみに小冊子だからか、修正は本編よりかなり甘かったです◎

[匿名 · ★★★★★]

２巻は蝶野の刺青の過去の事とかが描かれていました。
けっこう、衝撃的な生い立ちでした。
今の蝶野に落ち着いているのが不思議なくらい。。。

[yori · ★★★★★]

1回目はとにかく夢中で読んで、akabekoさんのあとがきを読んでから2回目読むと、蝶野さんや花田、おじさんの心情がより伝わって、さらに面白かったです。
台詞はもちろんなんですが、表情や構図がとても印象的で迫力がありましたね。
読み終わりは多幸感があって、そしてまた最初から読みたくなります^ ^
蝶野さんはカッコよくってせつなくて、花田には癒され、おじさんは…こういう人たまらないなぁ…♡

＃萌え ＃深い ＃切ない

[★★★★★]

S視点

今回は蝶野にスポットがあたってます。
攻めは昔メス落ちしていた過去があり、そのことが描かれてます。しかも相手は母の恋人。
私的には読んでいて、もう虐待じゃないか、という想いもあり、読んでいて気持ちのいいものではなかったんですが、壊れかけてるおじさんとの最後に、うかがわせた蝶野のSとしての片鱗にたじろぐおじさんの表情に少し溜飲が下がりました。結局おじさんは蝶野を解放はしたんです。
その過去があっての花田に続いていく話なので。
それがわかってても、あの刺青は消さないんだな～と思ってしまう(T_T)

[りん · ★★★★★]

心理描写がすごい!

蝶野自身は何を望んでいるのか？自分と葛藤して答えを出します。受けが体育会系で、攻めが綺麗め系なので、その外見もストーリーを簡単に見破れない雰囲気を出してくれています。

この本は何度か読んで、ようやく理解できたという感じもして、簡単に言葉で説明しない辺りがすごいなーと思いました。巻末に補足があってなるほど！

[さたお · ★★★★★]

無自覚

関係性は1から変化ありませんが、心情の変化がものすごい起こっています。
やっと自分の性癖を自覚できた蝶野さん。良かったです。

[るる · ★★★★★]

蝶野さんの過去がわかる巻でした。
その悲しい過去を全部受け止める受けがとっても素敵でした。ストーリー重視の方にオススメです。

[匿名 · ★★★★☆]

まるっと表題作

全236ページ、まるっと表題作のみで大容量でした。
蝶野さんの生立ちが前後編で描かれていて、なんとも複雑で切ない…。全てを委ねてくれる花田くんと出会えて良かったね。どうやら完結ではないようなので、もしかしたらその内オジサンとの再会が描かれたりするのかな？

[匿名 · ★★★★☆]

蝶野は自分自身のことをドSではないと言っていたけど、過去の経験が関係しているのか、やはりドSだった。
蝶野と蜘蛛は、ダークな話で読んでいて切なかった。
それでもストーリー全体が暗く重くなりすぎていなくて、読みやすかったし、おもしろかった。

[ブクログ · ★★★★☆]

蝶野の過去はあんまり興味なかったけど花田と先輩の話はぞくぞくしてよかった。殴られるのだけが好きなわけじゃなくて蝶野に殴られるのが好きになってるのがいい。

[mama · ★★★★☆]

そう。そうなんだ。★1.5

当たり前だけど SMって言ってもタイプがいろいろあるんだ。蝶野さんと花田の関係性は嫌じゃない。相手の事を思い一方的じゃないから。どちらの思いもお互い受け入れてからかな。2巻は所々に隠れ解答があって一つ気が付けてからは深くて面白かった！

[まあちゃん · ★★★★☆]

蝶野とおじの関係性がエグい。逃げられたら良かったのに…。
刺青が入れられた経緯は理不尽。結構ショックが大きい内容だけど、読み返すと覚えていないシーンもありました。
それはそれで良かった。

[よむ2 · ★★★★☆]

SMのなんたるか

作家買いしてます！
カバー裏のあとがき、勉強になりました。
本編を読み返すと理解が深まります。
分冊版で蜘蛛を読んでモヤモヤしてた人には、スッキリできるかも。

[おはな · ★★★★☆]

蝶と花シリーズ完結編

恋人になってからの関係出スタートした2巻。最終的にはハピエンなので安心するんですが、蝶野のお腹のタトゥーの理由が過去編で出て来ます。ここは読む人を選ぶかもしれない…。でも花田くんと出会って付き合った事で蝶野自身も過去と向き合えたんじゃないかと思います。後半で花田くんが大学の先輩に絡まれるシーンがあるんですが、蝶野が涼しい顔して嫉妬してるのがたまりませんでしたw 2巻もエロ満載です！