【感想・ネタバレ】教養バカ わかりやすく説明できる人だけが生き残るのレビュー

あらすじ

サイエンス・ライター×「わかりやすい技術」

情報が多様化する現代。
サイエンス作家が初公開! 誰でも使える「わかりやすい技術」

知識ばかり多い「教養バカ」や、専門知識しか持たない「タコツボ」では、生き残っていくことはできない。
相手にわかりやすく伝える技術が求められているのである。
では、どうすればよいか。

本書は、そんな「伝え方」「説明」に悩みを持った人に、サイエンスライターとして、文系・理系ともに支持される竹内先生が、「わかりやすさ」のツボをおしえる1冊。いまでこそ、TVのコメンテーターとして引っ張りだこの著者だが、「話がわかりにくい」と悩んだ時期もあったそう。そこから、経験を重ねるうちに、「わかりやすさ」には「ツボ」があり、それを踏まえれば、どんな相手からも「わかりやすい!」と信頼されることを発見!わかりやすい技術を磨いていった。

「場数は必要だが、遠回りしないでほしい。」

そう願う著者が、その長い経験から培った「わかりやすさのツボ」をおしみなく開陳する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
はじめに
第1章  教養人の話し方は、なぜわかりやすいのか
第2章  教養人が使っている「わかりやすさ」10の技術
第3章  あなたの周りの「教養バカ」7つのタイプ
第4章  語彙力こそが「わかりやすさ」である
第5章  【脱・思考停止】「わかりやすさ」にダマされるな
第6章  心に刺さるフレーズのつくり方

<内容>
タイトルからは「教養バカ」をディスる本かと思ったが、内容的には「わかりやすく」伝えるためにはどうすればいいかを書いた本だ。
では、その秘訣とは
①自分のアタマの中の「絵」を相手のアタマの中の「絵」に近づける
②専門用語や抽象表現などは避け、相手の世界に近づける言葉を選んで話す
③一文を短くして、つなぎの言葉(つまりは接続詞など)をうまく使う
④相手に興味を惹かせるフレーズをはさむ
⑤「3」にこだわる 
⑥結論を先に言う
⑦伝えるためには準備が必要。その際に「カンペ」は用意すべし(ただし、できれば自分のアタマの中の「絵」を表現したものを
⑧表現技法として、語彙力を増やせ 
また後半では、「わかりやすさ」に惑わされるな!ということで、そういうフレーズの裏を指摘。最終章では、トレーニング例も載っている。

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2017年02月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

わかりやすく説明するために意識するが書かれている。『バカの壁』を思い出しました。伝えることの難しさは日々感じます。相手の頭の中に絵を浮かび上がらせることを意識して話したいと思いました。
■メモしたい箇所
・教養ある人と教養バカの違い、それはストーリーテラーになれるかどうか。教養人とは相手が興味を持つようにストーリーとして伝えることができる人。
・わかりやすさとは何か。それは、「相手の頭の中に『絵』が浮かび上がった瞬間に、人はわかった。と感じる」
■知らなかった用語
・交換記憶:「人間の脳は、自分で覚えなくても、相手に聞けば教えてもらえる事柄は覚えようとしない」
=>妻に聞けば答えてくれるので。郵便番号覚えれないことを思い出しました。仕事ができる人に聞けばわかるので一向にスキルが伸びない理由がわかりました。

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2018年04月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 空前の教養ブームである昨今、知識はあるものの、実際に話してみると面白味がなかったり、ストーリーがなかったりする人がいる。そのような人は知識をひけらかしているだけの「教養バカ」といえ、他人から敬遠されたり、物事を多角的な視点から考えることができなかったりする。そのような「教養バカ」を脱して真の教養人になるには、相手に分かりやすく伝えるためのトレーニングをすることが必要なのである。
 端的に言えば、分かりやすい人とは、相手の脳内に素早く絵を描かせてくれる人である。すなわち、相手を意識し、相手を知ることを通じ、相手の想像力に働きかけることによって、自分の脳内の絵を相手の脳内に可能な限り正確にかつ具体的に描ける人が、アウトプットの上手な教養人である。技術としては、相手に話の先を予測してもらうために接続詞を用いること、相手の脳内にハテナを作り、解消させたいと思わせること=喰いつかせること(もちろん答えは後で回収するべき)などがあろう。
 以上から導かれるように、分かりやすさとは、「相手が分かる言葉を使う」のが鉄則である。そこで、語彙力こそが分かりやすさであるということもできよう。というのも、相手に合わせるには、知っている言葉の数がものをいうからである。語彙の数や知識があれば表現の幅が広がり、たとえ話や言い換えもうまくなる。
 また、心に刺さるフレーズの作り方として、無作為に並べられた複数の言葉からいくつかを抽出してくっつけるという方法(※)がある。その際にその造語を説明するという訓練をすれば、相手に分かりやすく伝えるための想像力や構成力が養われるであろう。加えて、このトレーニングは、キャッチコピーやタイトルなど世の中にない新しい言葉を作り出すときに役立つはずである。
 真の教養人は話し方が違う。機知にも富んでいる。そのような人間になれるよう、自分が伝える側になっても、伝えられる側になっても相手がいることを意識し、分かりやすく物事を伝える訓練が今必要なのである。

 本書は、単に知識を詰め込むだけの「教養バカ」にならないためには、物事を相手に分かりやすく伝える能力を培うことが必要であるという主張から、分かりやすさを養うテクニックや「教養バカ」の典型例を複数挙げて解説をしている。したがって、本書自体から知識を得るのではなく、知識の伝え方を学ぶことを目的に執筆された書である。筆者もその「分かりやすさ」を意識してか、比較的平易な用語で説明されており、全体として読みやすいが(2時間あれば十分)、少々刺激が足りないというのが正直な感想ではある。ただ、(※)の方法は斬新で、報告のタイトルを検討する際に有用であると感じられた。

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2018年01月03日

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