あらすじ
東京ガールズコレクションの仕掛け人としても知られる著者は、ロス、NY、ハワイ、東京と九歳から三十五歳までエホバの証人として教団活動していた。信者の日常、自らと家族の脱会を描く。
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Posted by ブクログ
なぜカルトにのめり込むのか、何がそんなに魅力的なのか…と疑問があったため手に取りました。
なるほど、証人以外はサタンの手のものという囲い込みと、内部での貢献度による評価、よい出来事のすべてはエホバの恩恵によるもので、最終的に証人だけは楽園で永遠を手にすることができるというご褒美制度(不確定)。
著者はかなり聖書を読み込んで論理的な面から傾倒していた頃もあるようですが、聖書自体の信頼性や妥当性が揺らげば、その教えも当然瓦解しますよね。
証人は真理ではないと気づく過程で、マルチと同じ仕組みだという件が出てきますが、本当にその通りなのです。
気づいたときには多くの犠牲を払っているため、抜け出すのも一苦労…。
著者も言っていますが、何を信じるのもほどほどがいいですね。絶体的なものなんてこの世にはないのですから。