あらすじ
読み、考え、そして書く――。考えることの基本から説き起こし、社会科学、文学、自然科学という異なるジャンルの文献から思考をつむぐ実践例を展開。創造的な仕事はこうして生まれる。
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Posted by ブクログ
社会学者として最もリスペクトしている大澤真幸さんの著書。序章の時点で気に入りすぎて付箋をいっぱい貼るほど。何よりも面白いのが、著者が本をどのように読み、いかにして思考を紡いでいくかを疑似体験できること。
各章において、社会科学・文学・自然科学の名著をどのように読み解き考えるかも述べられている。自分の専門外の部分は、正直難しいが、例えば社会科学の部分では「時間」の概念の歴史的変遷などが分かり興味深い。著者の知識の深さに驚きながら読み進めることができる。
☆心に留めたい箇所
・思考を進化させるためには、書物の力を創造的に活用する技術を持たなくてはならない
・常に自分に問いかけると良い。この理論や概念は、自分が自分の問題を考える時にはどういう表現になるだろうかと。
・自分は何かにインパクトを受けた。それは人生の中でずっと持続させたい。あるいは他人に伝わってほしい。そのためには十分考え抜いて言葉にするしかない。
思考したことを相手に伝える楽しさをこの本を通じて感じることができた。本を通して感じたことをきちんとアウトプットすることで、自分の考えを他者に伝える力を身に付けたいと思う。