【感想・ネタバレ】ブラウン神父の童心のレビュー

あらすじ

奇想天外なトリック、痛烈な諷刺とユーモア、独特の逆説と警句で、ミステリ史上に燦然と輝くシリーズの第一集。小柄で不器用、団子のように丸く間の抜けた顔。とても頭が切れるとは思われない風貌のブラウン神父が事件の真相を口にするとき、世界の風景は一変する。レストランの塩と砂糖を入れ替えるなど、奇妙な痕跡を残していく二人連れの神父を追う名刑事ヴァランタン。その背景には何が? ブラウン神父初登場の「青い十字架」のほか、大胆なトリックが炸裂する「見えない男」、あまりに有名な警句で知られる「折れた剣」など12編を収める。【収録作】「青い十字架」「秘密の庭」「奇妙な足音」「飛ぶ星」「見えない男」「イズレイル・ガウの誉れ」「狂った形」「サラディン公の罪」「神の鉄槌」「アポロの眼」「折れた剣」「三つの兇器」/解説=戸川安宣

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 見た目は冴えないが、悪や犯罪に対して鋭い観察力・深い洞察力を持ったブラウン神父が事件を解決していく連作12篇。収録作は以下のとおり。

  青い十字架
  秘密の庭
  奇妙な足音
  飛ぶ星
  見えない男
  イズレイル・ガウの誉れ
  狂った形
  サラディン公の罪
  神の鉄槌
  アポロの眼
  折れた剣
  三つの兇器

 思い込みや“心理的に見えない人”が解決の鍵となる「奇妙な足音」と「見えない男」がおもしろかった。名探偵が真相をなかなか明かさない点は古今東西共通らしい。まだ色々と定まっていなかった為か、ブラウン神父の容姿以外の設定がブレブレだった。

0
2023年11月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

古典、往年の名作を知ると読みの視野が広がる。
純文学系の古典、名作にも手を伸ばしたいところだが、主なテリトリーであるミステリで手一杯である事情はさておき。

ということで、ブラウン神父シリーズ第一作目、『ブラウン神父の童心』。
ぼんやりとした丸顔で小男のブラウン神父と、犯罪界に名を馳せていたがブラウン神父との幾度かの邂逅を経て改心し相棒となったフランボウのコンビが各地で巡り合う事件を解決していく。

チェスタトンは初読。なるほどこういう作風ね。
う~ん、何か入り込めない。
あくまでも個人的な感覚だが、文化的地理的違いによりあまり思い浮かべられない細かな情景描写が多いなと思うのと、3人称語りということもあるのだろうが、一話一話の入りが毎回違う雰囲気がして一話毎につんのめる感じ。
連作感が薄いというか、ぶつ切りにされているというか。

それでも、一冊読み終える頃にはブラウン神父の全てを見透かす目、罪人の心に宿る微かな光に情を寄せるはからいがしっかり印象付きました。
フランボウはもっと活きてもいいと思うのだけどな。

0
2022年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

円顔の小柄な老神父、ブラウン神父。
亡くなった人に寄り添うため、教会関係者に呼ばれて、事件現場の端に居ると思ったら、あっという間に事実を暴く13篇。
なんて書くと、殺伐とした印象だけれど、ブラウン神父はどこまでも穏やかに真実を指摘する。
稀代の怪盗、フランボウをいつの間にか改心させて相棒にしてるし。
何事も力押しなフランボウとそれを諌めつつ淡々と謎を解くブラウン神父のコンビも楽しい。
それにブラウン神父が赴く館、屋敷が素敵だった。
精美を誇る古庭を見晴らすベランダ、怪奇とさえいえる美しさの熱帯植物がところせましと繁茂しているガラスの温室、竹か強い熱帯産の籐で出来た河面の細長い家、陽ざしをいっぱいに受けた田園の上に豪雨を降らす暗雲となって腰を据えているかに見える教会。
ドラマなら映像でみられるのかな。

青い十字架 奇行を繰り返す男の謎
秘密の庭 警視総監の自宅に現れた首を切断された死体
奇妙な足音 会員制レストランに響く奇妙な足音の秘密
飛ぶ星 クリスマスの晩に消えたダイヤモンド
見えない男 3人が見張る部屋から消えた犯人
イズレイル・ガウの誉れ 失踪した古城の主と首無し死体
狂った形 東洋通の芸術家の不審な死
サラディン公の罪 僻地で隠遁生活を送る公爵の結末
神の鉄槌 小さなハンマーで撲殺された男
アポロの眼 新興宗教の祈りの最中に起きた転落事故
折れた剣 英雄の将軍の真実
三つの兇器 死を感じさせない朗らかな男の死の真相

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2022年09月28日

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