「すごいマンガが出た!」この一言に尽きます。
古よりこの国に住む半人半馬の種族「人馬(じんば)」。戦国時代、人は人馬を道具や奴隷のように扱うようになっていました。人と人馬の埋めがたい溝が横たわる世界で、二頭の人馬の人生が交錯し、物語が紡がれていきます。
他者への無理解、生まれる恐怖、争い、支配。今作で描かれる人と人馬の関係は、現実で人がいまだ乗り越えられないこれらの問題を読者に突き付けるようです。また、自然環境の中で寄り添うように生き、死んでいく人馬たちの姿には、家族のありようを改めて考えさせられました。
作品のテイストとはまた違う楽しみ方が出来るのが巻末のおまけ。著者である墨佳遼さんの遊び心が散りばめられています。さらに!電子版は特典ページがありますよ!
読者を圧倒する世界観、独自のキャラ造形、それらを支える抜群の画力。今年注目の一冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2018年08月13日
居酒屋の椅子に違和感無く座る人馬(和人ケンタウロス)の絵に、なるほど…このように!と見入る。
山岳に暮らす人馬(ド田舎もん)が町に降り、身だしなみとして下半身にも服を纏うシーンにて、トイレの時は汚さないよう気を付けろよー。とのアドバイス有り。尾っぽ上げて真っ直ぐ落としても脚の出張った部位に当たらない...続きを読むかと想像し、慣れるまで苦心しそうだな…と物語りの外で余計な心配した回。
個人的見所メモ:権太のガッチリ馬格でのトラウマ震えギャップ。谷風のモミアゲ部位のロン毛。三国が美人。紗御前様。