あらすじ
新たな科学的手法の導入により進展めざましい考古学。
・ピラミッドの石の高さを測った人は、これまでいなかった?
・ピラミッド・タウンには、職人から高官までいた?
・ピラミッドはどうやって建造した?
・ピラミッド建造に関わった人たちはどのような人たち?
いまだ残るピラミッドの謎を、新進気鋭の考古学者 河江肖剰が、わかりやすく、やさしく解説します。
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Posted by ブクログ
ユーチューブチャンネルが面白いので買ってみた。
一般向けのユーチューブでは端折って話していることを、もうちょっとだけ詳しく掘り下げて書かれている。
なんというか、学者さんにも学者さんの苦労があるんだなぁという感じだった。
雰囲気はだいぶ違うけど、シュリーマンの自伝を読んだ時と似たような感覚があった。
Posted by ブクログ
エジプトに一緒に旅行した友達が河江先生のYouTubeチャンネルを教えてくれ、そこから本へ。難しい内容もでてくるけど、ガイドから研究者になった経歴が伝わるさっぱりとして読みやすい文章。ピラミッドまた見に行きたい。
Posted by ブクログ
ピラミッドは神秘であり、謎であり、ロマンである。一般の人間にとっては、そんなふうに、あくまで印象的にしか捉えられていないと思うが、現代のピラミッドに対する研究の姿、様子を、わかりやすく、かつ情熱をこめて説明している。エジプト学と考古学が違うものだということも知らなかった。ピラミッドの研究が、今は、考古学だけではなく、物理学や数学、建築学といった様々な学問領域の角度から複合的に、研究者がチーム体制を組んでなされている、ということもよくわかった。また、一番驚いたのは、実はピラミッドの石組みの構造が、よくわかっていないどころか、そもそも詳細に計測されたことがなかったという点。TV番組とのタイアップで詳細なデータを取る機会を得られたというところまでで、その研究結果がまとめられたかどうかはこれからというような終わり方をしているが、どんな結果がわかるのだろうか、とても興味がわく。筆者の、情熱によって、努力によって研究者になった経歴も魅力的で面白かった。
Posted by ブクログ
カラーを含めた写真と図が多く、まさに入門書。私のような初心者には、とっかかりとしてちょうど良いと思った。
なお、タイトルにも著者の名前が入っているので、この業界では有名な人なんだろうと思って読み進めていたら、テレビ番組の「世界ふしぎ発見」のピラミッドの回に出演してた人で、偶然にもその回を観ていたのだった。
あと、ピラミッドの話だけでなく、著者がなぜピラミッドに魅了されたのか、今までどういう人生を歩んできたのかまで紹介されていて、著者の人となりがわかるところも面白かった。
続編発刊を強く希望する次第。
Posted by ブクログ
ふしぎ発見などのメディアでもお馴染みの、エジプト考古学者・河江先生のピラミッドのわかりやすい解説本。
第1部はピラミッドの基本。
ピラミッドは何か?、いつ建てられたのか?、どこに建てられたのか?、なぜ建てられたのか?、誰が作ったのか?、どのように造られたのか?という5W1Hごとにわかりやすく説明。
第2部はピラミッドを建てるに当たって、労働者が住んでいた街の発掘についてや、出土品の解説、著者が発掘に携わるようになるまでのことが書かれている。
新しい調査方法や、ふしぎ発見との調査のことなど、写真や図をたくさん載せてわかりやすく書かれている。
ピラミッドについて知りたい人は、これを読むととてもわかりやすいかも。
Posted by ブクログ
2025年1-4月に森アーツセンターギャラリーで開催される古代エジプト展へ行く前の予習で読んだ。
本書は古代エジプトのピラミッドについて、基本知識や2016年当時最新の研究成果を平易に解説。
ピラミッドは多くの謎に包まれたロマン溢れる神秘的な建造物というイメージが持たれやすいが、実は多くの謎は既に解明済みだそう。
現代のピラミッド研究調査は、考古学に限らず異分野の様々な専門家がプロジェクトに参加し、最新のテクノロジーを使いながら行われる。「謎」を解明していくうちに、当時の人々の生活の営みが見えてきて、また新たな謎が生まれる。ピラミッドのロマンは尽きることがない。