【感想・ネタバレ】バリ島物語 1 神秘の島の王国、その壮麗なる愛と死のレビュー

あらすじ

代表作『神童』『マエストロ』等で文化庁メディア芸術祭優秀賞、手塚治虫文化賞を受賞した巨匠さそうあきらが、ヴィキイ・バウムの原作『バリ島物語』のコミカライズに挑みます。物語は、約百年前の神秘の島、バリで実際に起きた王国の悲劇をベースにしています。大地は花に満ち、男たち女たちはヒンズー教の敬虔さの世界に暮らし、踊り、農耕し、大自然の恩恵を浴びています。そんな中、中国の商船が沖合で難破したことがきっかけで、甚大な戦火に巻き込まれていきます。侵攻するオランダ軍、毅然と対峙するバドゥン王。王の親友であり踊りの名手、ラカ。心優しき主人公、パック。彼らは歴史の波に翻弄され、やがて大いなる死の行進、「ププタン」へと事態はエスカレート。果たして華やかで儚い王国の行方は…?今も観光地として絶大な人気を誇るバリに、このような美しくて悲しみに満ちた歴史があったことにきっと読む者たちは驚かれると思います。

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Posted by ブクログ

さそうあきら先生の世界観にとても合ってる。

華やかで儚く でも生臭く
踊りと農耕 大自然の恩恵 宗教への敬虔さ
同じ歩みで進まぬ世界
ちぐはぐなのに歯車は回っていくのが
読み手にもジワジワと伝わってくるのに
淡々とすすんでいくのが 怖いと言うか凄いと言うか。


しかし 最後まで付き合えるかどうか
ある意味とても読み手を選ぶ作品ではないかと。
正直なところ、この作品の凄さは解るが…って人のが多いのではないか。と思う。
ちょっとドグラマグラみたいな作品。

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2017年03月28日

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