【感想・ネタバレ】最も危険なアメリカ映画 『國民の創世』から『バック・トゥ・ザ・フューチャー』まで(集英社インターナショナル)のレビュー

あらすじ

暴走するアメリカ民主主義──その「原型」はハリウッド映画の中にあった! 「トランプ現象」は突然起きたものではない。それは言うなればアメリカ建国のときからの「病巣」であり、それを誰よりも鋭く見抜いていたのが映画人たちだったのだ。いま、映画を語らせれば右に出る者はいない町山智浩がその蘊奥を尽くして語る「映画から見たアメリカの病理」。その深層に触れたとき、あなたはきっと戦慄するであろう。ハリウッドが封印しつづけた米国の恥部とは? 映画史上最高の傑作がKKKを蘇らせた? ディズニーが東京大空襲をけしかけた? トランプは60年前に映画で予言されていた? 映画評論家町山智浩のライフワーク、ついに結実!

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Posted by ブクログ

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思想的にアブナイ映画の紹介。
アメリカの歴史的背景が判らないと理解出来ない話が多い。インディアンくらいなら判るけど。
「國民の創生」は見たことも無いけど名作だとの認識は有る。「バックトゥザ・フューチャー」まで歴史を歪曲していると言う。
難しいね。ところで私が若い頃は歴代映画の一位になっていた「天井桟敷の人々」は最近はあまり評価されてないような気がするんだけれども、やっぱり何か背景が有るのかしらん。

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2017年12月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前日読んだ『お父さんがキモい理由を説明するね』で、自分の経験した"後悔"についてとことん話し合うことが、相手を愛している表現になっているってのは深いと感じたのだが、全く趣旨の違うこの本で、まさに言わんとすることが同じだ!と感じたのが下記↓

(『國民の創生』における映画に優れた演出の確立とその内容への罪への言及を踏まえ)『クエンティン・タランティーノは自作『ジャンゴ 繋がれざる者』のインタビューで、アメリカ映画が今までほとんど奴隷制度を描いてこなかった事実について「奴隷制度はアメリカの汚点だからだ。どの国にも触れたくない歴史の恥部はある」と答えた。「でも、そこにこそ、最もエキサイティングな物語の可能性が眠っている」』

アメリカの歴史と映画の本なので、そういう受け止め方をするのは違うのだが、汚点や恥部を隠すことより、そういった過去があったことを曲げずに受け止め共有していくことこそ、信頼する/される人(作品)につながるのだなと感じた次第。

各々単体で読んでたらそうは思わなかったのだろうが(もちろん単体で読んでもどちらも素晴らしい本です)、たまたま続けて読んだジャンルの違う本が自分の中でリンクして発見があるのが読書の良さですね。

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2017年05月25日

Posted by ブクログ

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KKKは白装束の由来まで醜悪だった..。ポピュリズムの落とし穴。ヒュー・ロング、アイン・ランド。黒幕にいるのは誰か。表にいるのは操られている人形に過ぎないのか。ロバート・ゼメキスは懐古主義で白人至上主義かつ反知性主義と知り、結構衝撃。

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2021年01月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者はどんだけ映画のいやそれだけに留まらずアメリカの歴史に造詣が深いんだか。
この本一冊読むだけでそのアメリカの人種差別の闇が十分伝わってくる。
表紙が白い布をかぶったKKKだし。
出てくる映画はほとんど知名度のないマイナーな映画ばかりだけど、でもそれをこんだけ深く解説してくれたらこの作品に関わった人たちも本望だろうな。

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2016年11月25日

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