【感想・ネタバレ】雲の涯 中学生の太平洋戦争のレビュー

あらすじ

昭和20年。8月6日に広島に原爆投下、その3日後に長崎にも原爆が投下された。しかしこの2つの大きな事件の間である7日に、愛知県の豊川海軍工廠でも大規模な爆撃があったことは、あまり知られていない。この日、わずか26分間の爆撃で2500人以上が死に、その中には450人以上の若い学徒たちも含まれていた。中学時代を現地で過ごした著者は、戦後、関係者を取材したり、資料を集めたりして本書を書き上げた。戦時下という緊迫した時代に、必死で生き抜いていこうとした若者の姿を描いた感動のノンフィクション・ノベルである。

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Posted by ブクログ

広島と長崎の原爆被害の陰に隠れ、あまり世に知られてこなかった、1945年8月7日の豊川海軍工廠への空爆。それに巻き込まれた中学生たちが見たものをリアルにつづったノンフィクション・ノベル。この爆撃に限らず、戦争被害そのものについては学ぶことがあっても、その前後にも絶えず人々の生活(今から見たら非常事態でも、当時はそこから逃れることはできない「日常」であった)が続いていたことを意識するということはあまりない。その点、この本を読むなかでは、戦禍から生き残った人々のお陰で今があること、そして本来ならばもっと続いてゆく命がたくさんあったということ、を強く意識させられた。

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2025年08月14日

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