【感想・ネタバレ】立石流 子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方のレビュー

あらすじ

育児書で大人気『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』の著者による、初の発達障害児に関する育児書!
自閉症児(16歳)を子育て中の著者が、自身のエピソードや、発達障害児を持つさまざまな親の話を交えながら、子どもがのびのび育つための子育てのポイントを紹介。
障害受容、療育選び、カミングアウト、学校選びなど、子どもの将来を左右する大切な〈分岐点〉で後悔しないためのヒントをアドバイス。発達障害の子を持つ親御さんに、〈将来の見通し〉を持った子育ての大切さを伝えます。

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Posted by ブクログ

立石さんの本はこれまでに「テキトー母さんのススメ」などの、いわば一般的な子育てに関する本を読んだことがありました。
その際に、自閉症の息子さんのことが書かれていたので、発達障害児のお母さんなんだなとはなんとなく知っていましたが今回、全編発達障害児の子育てについて書かれた本を発見したので読んでみました

子育ての専門家としてだけでなく、当事者の母親という視点で書かれていた壮絶な体験談を読み、思わず私も涙がウルっと・・・。

特にスイミングスクールに通わせようとして、断られた話は読んでいてこちらもつらくなりました。発達障害児の親御さんの中でも同じような経験をした人は少なくないと思います。私も末娘の時、保育園の一時保育を利用して、半ば追い出されたような経験をしたことがあります。

本書で言われていたことはとにかく、「無理に普通の子と同じように扱うのではなく、その子に合った環境を用意してあげてほしい」ということです。
特に、支援学校か・支援学級か・通常学級かの選択や保育園の選び方、中学校卒業後の進路のことなどは当事者の方には特に読んでほしいところです。
本人にとって無理な環境で過ごさせることは本人にとってもストレスだし、結局親の首を絞めることにもなります。本書でもこのことはさまざまな例をあげながら、繰り返し書かれています。

また、一般的に言われている「育児のセオリー」にとらわれなくていいという裏メッセージも含まれているような気もします。お子さんのこだわりに対する対応策や決まったものしか食べようとしないことについての考え方など、一般的な育児書には書かれていないことも書かれているので、当事者の方にはぜひ読んでほしい本です。

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2018年04月14日

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