あらすじ
―とんとんからん、とんからん。古都が舞台の、あやかし謎解き糸紡ぎ噺。
―とんとんからん、とんからん。
古都の玉繭神社にある機織り小屋で、今日も巫女・絹子は布を織る。田舎の辺鄙な村から出てきた絹子は、社務所に住みながら、大学で非常勤講師として日本文化や機織りを教えている。住処は大家が管理し、シロとクロという若者がいつも美味しい料理を作ってくれ、快適だ。だが、その寮の住人の数も、どんなモノが住まうのかも、絹子は知らない―。
ある日、絹子は生徒から「神隠しに遭ったかも」と相談を受けて…。古都を舞台に糸が舞う、あやかし謎解き噺。
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Posted by ブクログ
オチを言う!瓜子姫の話だった(民俗学のるつぼ)
「瓜から生まれた瓜子姫」の民話
歌いながら機織りをするがアマノジャクに騙されて
という本来の民話が本書にどのように描かれたか
桃太郎・シンデレラ・猿蟹合戦・おおかみと七匹の
子ヤギ・そらまめとわらすみ・カチカチ山と同じ様
だが瓜子姫の物語は桃太郎よりも古いらしい
しかも、京極夏彦フアンなら狂気する狂骨・絡新婦
・ぬりかべ・くだぎつね等のパワーワードが飛び交
う中、多くの事件が続くし読者を良い意味で裏切る
なぞとき、仕掛けも随所にある
しかも、続編もあるのだよ(´・ω・`)
Posted by ブクログ
織物と妖とそして人間と
優しい物語なのかと思ったらちょっぴりホラーでぞくっとしてしまう
不思議な出来事、そして事件
それは一体誰の仕業か……
絹子ちゃん、可愛らしい天然の女性なのかと思いきや過去がドーンと重たい
絹子ちゃん…大変だったという言葉では言い表せないけど、大変だったんだねぇ……
結構多く種明かしがあったけれど、絹子ちゃん、そして大家さんにはまだまだ秘密があるのかな?