あらすじ
もうすぐ迎える一果の誕生日。お祝いのため日本に帰国すると母・真理から連絡が入るが、一果の胸には幼い頃守られなかった誕生日の約束が心に残っておりーー。その他、京都の春を感じる話を多数収録。
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ずっと面白いです
21巻になっても、飽きずに何度も読み返したくなるお話ばかりです。最新刊では個人的に馴染みのある丸ぼうろが取り上げられており、久しぶりに食べたくなりました。
Posted by ブクログ
生まれも育ちも東京ですと、和菓子というとみたらし団子やどら焼きなど、あまり季節感を感じません。であいもんを読んでいると、和菓子で季節の変化を感じるそんな生活に憧れます
Posted by ブクログ
何年経っても一果やその周囲にとっては繊細な話題である彼女の家族がバラバラになっていた時期の話、だから一果が母と会うのを前にして少し落ち着かない感じなら周囲も少し動揺してしまう
ここで肝心の一果はそうした感情を分けて考えられているし、佳乃子は成長した一果の強さを感じ取れているのは、何もかも以前まま止まっているわけではないと見て取れて良かったな
その意味では真理が一果との約束を果たせなかった嫌な思い出と同じような局面に遭遇した際、それでも同じように人助けを優先したのは彼女もあの過去に囚われ過ぎているわけではないのだと見えたような
勿論、状況的に断れるものではないというのはあるだろうけど、あの時に約束を果たせなかったからこそ今度こそ!と硬くならず、むしろ早い段階で巴に託す判断を出来たのは真理とて止まらずに成長できているのだと感じられたよ
佳乃子の想いを知る失恋で一つの落ち込みに至った草護、けど同僚の女性陣にカラオケでスッキリさせて貰った事でひとまずは乗り越えられそうな感じかな
そんな彼が向き合うは中途で入ってきた硬さの取れない新人保育士か
困った事は無いか?とか、どうかしたのか?と水を向けても返ってくるものがない相手と向き合うは難しい話
自分を開いてくれない新人というのはそりゃトラブルが生じた時に助ける事も難儀なものだし
中途で入ってきた矢間一としては転園で途中から園に入ったまのんに共感する意識があるようで。ただ、そこで難しくするのがまのんには親御さんからの注意事項が有る点。そこに配慮した上でまのんに好きな事をさせてやりたい
でも、考えてみればまのんの母親だって後に自分の間違いに気付くように親としては新人みたいなものなんだよね。だから判らない事がある、相手に硬くぶつかってしまう。それが別の硬さを持った相手と衝突した際、互いに傷を生んでしまうかもしれない
だとしたら、柔らかさと硬さを時間経過によって分け持っていて、ぎゅうってすればあたたかくて優しい味わいになる丸ぼうろは矢間一から硬さを取ってくれる魔法の和菓子に成ったような
あれ、まのんがくれたお菓子だという点もあるけれど、まのんの言葉を聞いた園児達が矢間一から硬さを取ろうと柔らかくしてくれたシーンも良かったな
そうした柔らかさがいつの間にか硬くなりそうだった草護も柔らかくしていたと知れるのは良いエピソードですよ
一果とは度々衝突するというか、何かありそうで何も起きない関係を築いている野井。今回は野井自身の成長に関するもやもやが余計に一果の気になる部分となってしまった形か
自分の背は思ったように伸びない、なのに部には自分より大きな後輩が入ってきた。そうした成長の焦りは意外な程に周囲から見えてしまうものだけど、やはり見せたくない相手というものは居るもので
そこで野井としては競う相手でも気遣う相手でもない和に色々相談できたのは良い機会だったんじゃなかろうか
だから祖母から送られた筍のメッセージに気付ける、周囲は優しく自分を見守ってくれているのだと安心を得られる
一果に「悪かったな」と謝った野井、そんな彼を穏やかに見遣る一果。良い終わり方でしたよ