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Posted by ブクログ
前半に書かれていた精神分析学派の歴史、分派の流れは大変分かりやすく、参考になった。
「自己」の意味解釈は相変わらずよくわからんが、丁寧に解説されている。
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前作の『「自己愛」と「依存」の精神分析』の実質下巻にあたる。一般的に有名なフロイト、ユングではなく本書ではコフートを中心とした精神分析について。
ちょっと流行るとすぐにあやかろうとする安易なアドラー概要本とは違い、前作からコフートに絞っているのが印象が良い。
専門書を除き、一般の新書版等でコフートを扱っているのは和田秀樹さんだけだろうと思う。
『まったくまともな子育てを受けていないと、中核自己ができず、われわれが相手の立場に身を置いてみても全然想像外のかたちの体験世界を持ってしまい、われわれから見て共感のしようが状態になってしまう』≪第4章 自己の病理とはなにか≫p162
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コフートの精神分析について書かれた『「自己愛」と「依存」の精神分析』の下巻に当たるもの。コフートが実際にどのように患者を治療していたかについて書かれている。コフートは“心を健康にすること=じょうずに人に依存できるようにすること”を治療の目標にしていて、患者に共感しながら、普通の人間関係に近い関係の中で治療をしていったらしい。それが、現代という時代にも、日本の風土にも合っている、というのが著者の主張。話が行ったり来たりして、分かりにくいところもあったけど、だいたい面白かったし、役に立った。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
心の病とは「自己がバラバラになった状態」だとコフートは言う。
過去とのつながり感覚や他者との関係を喪失することで、激しい不安、怒り、妄想に悩む人間の姿がある。
それらは、精神病、神経症、ボーダーライン、自己愛パーソナリティ障害などと診断されてきた。
本書では、フロイト以降、アメリカの精神分析の変遷をたどり、心の治療がいかになされてきたかを解説。
そして今日、なぜコフートの精神分析が有効なのか。
対人関係における共感と依存の重要性を唱える。
自己修復のための心理学教室。
[ 目次 ]
第1章 フロイト精神分析の変容
第2章 ボーダーラインと自己愛パーソナリティ障害
第3章 コフートとカーンバーグの治療理論
第4章 自己の病理とはなにか
第5章 壊れた自己をどう治すか
第6章 コフート心理学の現代性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
タイトルに入門とついてますが、難しいです。
自分がxxパーソナリティ障害なんじゃないかと心配して読み始めたものの、少なくとも自己愛パーソナリティ障害ではないな、シゾイド(スキゾイド)はちょっと怪しい、というのが分かったくらい。