あらすじ
世界20カ国語以上で出版! 感動と驚きのベストセラー
貧困と家庭崩壊から少年が「理想の未来」を取り戻すまでの物語。
「マインドフルネス」があなたの人生を変える!
◆あらすじ◆
さびれた町の貧困家庭に生まれたジム。
壊れた家族の面倒を見ながら一生を終えるはずだった少年は、ある夏の日、
ふらりと入った手品用品店で人生を変えるマジックを知っているという女性、ルースに出会う。
彼女は少年のすさんだ心を癒やし、閉ざされた未来の扉を開いた。
そのマジックで成功を手にしたジムを待ち受けていたのは……。
【著者紹介】
ジェームズ・ドゥティ
スタンフォード大学医学部臨床神経外科教授。
スタンフォード大学共感と利他精神研究教育センター(CCARE)の創設者兼所長。ダライ・ラマ基金理事長。
カリフォルニア大学アーバイン校からテュレーン大学医学部へ進み、
ウォルター・リード陸軍病院、フィラデルフィア小児病院などに勤務。
米陸軍では9年間軍医として勤務した。最近の研究対象は、放射線、ロボット、視覚誘導技術を使った脳および脊髄の固形腫瘍治療。
CCAREでは共感・利他精神が脳機能に及ぼす影響、共感の訓練が免疫をはじめとする健康への影響などの研究に携わっている。
起業家、慈善事業家としても幅広く活動。
【目次より】
◆Part1 人生の扉を開くマジック
◆Part2 脳の不思議
◆Part3 心の秘密
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
スタンフォード大学脳外科医師の実話をベースに書かれた物語形式の『人生の扉を開く最強のマジック』このままというようなお話。
実話とは思えないようなドラマチックな話が続き大変引き込まれる。和訳もとても読みやすく、読んでいて心地よい。
引き寄せの本を読むより、この本がいい。
この本を出版してくれた全ての人にお礼を言いたい。こんな素晴らしい本を読ませてくださって、本当にありがとうございました。
★実践と要約、抜粋
1日20分(できれば朝晩)マインドフルネス瞑想
①まずは呼吸に集中
①ボディスキャニング(体を緩める)
呼吸と身体の感覚だけに集中して手足の末端から緩め、お腹、そして心臓の緊張感を緩め、温かさを感じる。
②頭の中の声を止める(呼吸に集中、考えが浮かんでも追わない)
③心を開く(人生の中で無条件の愛をくれた人を思い浮かべる。大切な人に無条件の愛を送る。不完全な自分を思い浮かべもう一度自分が無条件に愛されていることを思う。知り合いの1人に無条件の愛を送り、苦しみがないことを祈って心のなかで抱きしめ温かさを感じてみる。仲の悪い人にも…出会うすべての人を思い浮かべ、自分と同じように不完全で欠点もあるけれども愛を求めていて、愛される価値のある人々として眺めましょう。彼らに無条件の愛を送ります。何かはんのうがあるのを気にする必要はありません。)
④なりたい自分を思い描く
目を閉じて、
目的や成し遂げたいことを思い浮かべる。
呼吸に集中して全身をリラックス(①)考えを追わずに頭の中を空っぽにする。
目標や願いを考え、叶えた喜びを感じる。
喜びを味わう。
月に1,2回10分〜30分、繰り返す。毎回達成して喜んでいる自分の姿から始め、感情に浸りましょう。最初は細かいイメージが浮かばなくても、徐々に細かなイメージが浮かび鮮明になっていきます。
大切なのは意志で、どう達成するかプロセスは無意識が導いてくれるので考えなくていい。
大事なのは、目標を達成して喜びの感情。
ここで大切なのは、③心を開く。
これを怠ると、脳は冷酷になれるので本当の満足からは遠ざかる。
本当の満足は人と人との共感の中にある。
愛されたければまず愛して、欲しいものがあればまず与える気持ち。
1,2で脳の力を開発できるので4で無意識に働きかければ実現はされやすくなるけれども、肝心の3で心、ハート、愛を意識できないと、ナニを手に入れても虚しくなるし、冷酷になっていく。
(人は共感の生き物。困っている、苦しんでいる他者に自然と手を差し伸べられるようになれば、人間の可能性はどんどん広がっていくのではないか。)
『脳は強烈な想像上の体験と現実の経験を区別しない。〜脳のもうひとつの不思議なふるまいは見慣れないものより慣れ親しんだものの方を必ず選ぶということだ。その姿を脳に慣れ親しませて』いけば、自ずと脳はそれが実現する方を選ばせていく
『自分の傷を癒やしたいのなら、他人の傷を癒やせばいい。』
『脳が心臓に送るよりはるかに多くの信号を心臓は脳に送っていて、人体の認知と感情のシステムは知性を持つこと、また心臓から脳への神経統合はその逆よりはるかに多いことは研究で、証明されている。人間の思考と感情はどちらも強い力を持っているが、強い感情が思考を黙らせられる一方で、思考によって強い感情を追い出すはことはほとんどできない。』
『個人の幸せと人間全体の健全さは、頭と心の融合協調に、左右される。』
頭と心の両方の脳をひとつに。心の知性を無視してはいけない。本当の価値を心なら知っている。心と脳が一緒になったとき、脳ははるかに多くを知ることができる。
心を開くことで知恵と洞察を。
これがなければ自己陶酔とナルシズムへ向かう。
瞑想のテクニックは集中力を高めてくれるだけでなく、残念ながら場合によっては非情にもしてくれる。欲しいものを頭に思い描く前に心を開くのは、このため。
心の、共感の力が自分の心の傷だけでなく、周囲の心の傷を癒やす。それが一番大きな贈り物で、何より偉大なマジックだ。
Posted by ブクログ
著者の人生ストーリーをベースに、マインドフルネスのエクササイズが出てきたり、それがどう人生に影響したかが書かれています。
人生ストーリー仕立てなので、とても読みやすく、マインドフルネスについて詳しく知らない私も楽しく勉強になりました。
また著者は脳外科医なので、マインドフルネスに関わる脳や神経の仕組みの勉強になります。
マインドフルネスに興味ある方にはぜひ読んでほしい一冊です!
=Summary=
小学生の頃に医者の先生に憧れ、医者になることを決意した著者の幼少期からの自叙伝。
貧しい家庭でアルコール中毒の父親を持ち、母と兄と4人で暮らす。
家庭にはできるだけいたくなくて、ある時近所でマジックショップを見つける。
そのマジックショップのオーナーの母、ルースが夏休みの間たまたまそのマジックショップに滞在していた。
著者は毎日そのマジックショップに通い、ルースからマインドフルネスというマジックを教えてもらう。
STEP1. 自分の心と繋がる
STEP2. ほしいものを想像する
その夏休みの後、ルースは町を去ってしまうが、著者はルースのマジックをずっと実践する。
医師になるという強い意志はあったが、大学受験準備はしていなかった。
しかし、なんとかマインドフルネスと周囲の協力のおかげで、UC Berkelyに入学。
在学中も家族の助けや学費を稼ぐために、単位を落とし、メディカルスクールへの推薦をもらうのが難しくなるが、
医者になるという強い意志で、学内の推薦者たちを説得し、見事メディカルるスクールに合格。
その後、脳外科医になり、自分の病院を経営し、多大なる富を築くが、株価の大暴落に伴い、一文なしも同然に。
その期間、ルースのマジックの実践もしていなかった。
実家の近くを再度訪れ、ルースのマジックを思い出して、再び実践を重ねる。
富は無くなっても、脳外科医という職は自分にあることを自覚し、別地域の医療コミュニティセンターの設立に尽力する。
その後、ルースのマジック、マインドフルネスの科学的な検証、脳と心の影響の研究をするために、賛同者を集め、共感研究施設を設立し、日々マインドフルネスの研究に勤しむ。
Posted by ブクログ
「心のコンパスに従う」1番心に残ったフレーズ
マジックをすぐに実践してみたくなる本
著者の人生の物語がマジックを知り、実践していくことでどう変わったかが描かれている。
しかし、ただの物語で終わらせず、科学的な観点からも効果について触れており、安心して読み進めることができる。
欲しいものや手に入れたいものがよく分からず、行きにくい世の中で、このマジックは心のコンパスを使う練習になると思う。
*
マジックメモ
1.身体をリラックスさせる
2.頭の声を無くす
3.心を開く 全ての人、自分自身に愛を送る
4.理想の自分を思い浮かべる
*
大切なのは共感と思いやり
Posted by ブクログ
最初読んだ時は物語が始まったので、あれ?と思ったけどその中で瞑想のやり方などが書かれてあり読みやすかった。瞑想を習慣化するきっかけになった。心を開くなど、一回ではよくわからないところもあったので、瞑想をやりつつ何回か読んで理解したいと思った。
Posted by ブクログ
有名大学の脳外科医の自叙伝であり、マインドフルネスや利他について書かれた1冊。難しいことが書いてあるのかと思いきや、自身の経験や心の整え方など普通の自己啓発本と同じようなノリで読めた。
一方でスピリチュアル要素に終始するのではなく、脳や心臓の昨日から心を整えることの効果について解説していたり、最後のパートでは共感と利他が人間の健康に良い影響を与えると言う医学的な観点でも捉え、それを対象とした研究センターの立ち上げや今も著者が推進されていることが語られている点が 興味深かった。
Posted by ブクログ
『脳が変わると、人は変わる。それは科学で証明された真実だ。でも、もっとすごい真実は、心が変わるとすべてが変わるということだ。世界に対する自分の見方が変わるだけでなく、自分に対する世界の見方が変わる。そして自分に対する世界の反応が変わる。』
私のなかで、パラダイムシフト、起こる。
読み始めは、よく有るマインドフルネスの話ね、と勘違い。しかし、著書・ジムが成長してからのストーリーは、映画さながらの奇想天外な面白さがあり、頁をめくる度に、哀しみ、感動、ワクワク、圧倒、そして、謙虚にさせられた。
『心を開く』
『共感』
『欲しいものが必ずしも自分にとっていちばんいいものとは限らない』
『心の傷がいちばんの成長のチャンスになるの
困難は魔法の贈り物なのよ』
『ルースが教えてくれたマジックのグランドフィナーレは、人生をよりよい方向に変えるには・・・という、究極のレッスンだった。』
・・・は、どうぞ、本書で!
マジックのレッスンを、彼の人生という物語を通して味わい尽くすと、よりリアルに謙虚に前向きになった。