【感想・ネタバレ】漱石文明論集のレビュー

あらすじ

圧倒的な優位にたつ西洋文明を向うにまわし漱石は「自己本位」の立場を同時代のだれにもまして痛切に生きた。血のにじむようなその苦闘の跡を示す「現代日本の開化」「私の個人主義」など五篇の講演記録を中心に、かれの最も奥深いところから響いてくる肉声というべき日記・断片・書簡を抄録した。『漱石文芸論集』と対をなす。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

夏目漱石の講演や評論文をまとめた本。

 『私の個人主義』は非常に論理的で明快。論理的思考の訓練にもなります。100年近く前の文章であるということを差し引いても読みやすく、頭に残りやすい論旨である。他人の個性を尊重しなければ本当の個人主義にはならないというのは今も続く命題である。国家が安定しているときは国家主義よりも個人主義に重きが置かれるという主張にも納得。

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2011年06月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

それぞれ違うテーマを取り扱っているようだが、主張の一貫性は感じられる。側(形式)だけでなく中身が伴うものでないと、という部分は文明開化の話も、タイトル通りの「形式と中身」も、博士問題にしても通じるものがあると思ったがどうか、

自然主義文学と理想主義文学を対立させず、それぞれ参考にできる点を書いていて納得させられた。

私の個人主義にある「自己本位」は、他者の自由も念頭に置いていることが良いと思った。

個人的には愚見教則が良かった。これらを肝に銘じて生きなさいではなく、そのうち今言っていることについてわかる部分が出てくると思うよっていうスタンスが。

硝子戸の中、昔新潮で読んだ時にはそれほど感銘を受けなかったけど、抄録を読んで全て読み直したいと思った。

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2026年10月07日

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