漱石文明論集

漱石文明論集

880円 (税込)

4pt

圧倒的な優位にたつ西洋文明を向うにまわし漱石は「自己本位」の立場を同時代のだれにもまして痛切に生きた。血のにじむようなその苦闘の跡を示す「現代日本の開化」「私の個人主義」など五篇の講演記録を中心に、かれの最も奥深いところから響いてくる肉声というべき日記・断片・書簡を抄録した。『漱石文芸論集』と対をなす。

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漱石文明論集 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月12日

    同期から誕生日プレゼントとしていただいた作品。
    文学好きで知らない人はいない評論の名著との紹介を受けた。
    こんな粋なセンスを持った人と当たり前のように繋がれる今の自分の環境には本当に感謝したい。
    現代日本の開花、私の個人主義、模倣と独立の3つだけ読んだが、本当に笑っちゃうくらいの洞察力に基づいた説得...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月15日

    いやーこの人すごいね。現代の種々の問題を当時すでに。将来日本を動かすような高校生大学生に読んでほしい。

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    Posted by ブクログ 2023年06月06日

    自分は、まだ会社に1人一台パソコンがなかった頃に就職した。その内パソコンが当然に与えられ、Excelの使い方を覚え、海外含む顧客とのやりとりがメールになり、様々な業務はあっという間にインターネットを前提とするものになった。

    仕事は楽になったか?感覚的には寧ろ逆だった。加速度をつけて仕事は増え、余裕...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年08月24日

    漱石が近代人として評価されていることの真の意味を知った。学習院での講演「私の個人主義」では、小説だけでは見えにくい漱石の思想の遍歴が披露される。
    明治期、様々な外来思想が輸入され社会が大きく変わる時代のなかで、戸惑いのなかに生きる漱石が啓示のように感じたであろう自己本位の思想。先進的な社会であろうと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年03月31日

    今春高校生になる娘への課題で出たので読んでみた。

    「私の個人主義」は、これから様々なことを学び
    リーダーシップをとっていく人たちにとって
    大切なことが解りやすく書かれているので
    高校生にぜひ読んでもらいたい。

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    Posted by ブクログ 2010年05月05日

     夏目漱石は森鴎外と同様に、西洋文明を丸々コピーすることには反対していた知識人であった。今や、西洋的考えを否定することはできなくなってしまった。それほど、日本の中に多くの西洋物が存在する。厳密に言えば、日本は、純日本的なものと中国・朝鮮などの東洋諸国の文化が日本式になったいわばハーフの文化が存在して...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    中学校の読書感想文のテーマに「ぼっちゃん」が指定されて以来、小説家としての夏目漱石って嫌いでたまらないのですが、やっぱり近代日本を代表するインテリであることには間違いありません。
    そのことを確信してしまった本がこれ。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    「吾輩は猫である」「坊ちゃん」「こころ」
    どれもこれも夏目漱石の代表作であるけれど、
    まったくぴんとこない。



    「智(ち)に働けば角(かど)が立つ。

    情(じょう)に棹(さお)させば流される。

    意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。

    とかくに人の世は住みにくい。」


    この文をよんですこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    夏目漱石の公演記録、日記、書簡などをまとめた本。教師をしていた漱石が当時の教え子達に向けて書いた「愚見数則」は学生のうちに一度は読んでおきたい。甘えた人生観に鞭をいれられるようです。月に一度は読み返したくなります。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    この本に収録されている講演って、本当は漱石のべらんめえ口調で語られたのでしょうね。
    録音機材が当時に有ればなあ。

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