【感想・ネタバレ】九龍城探訪のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年02月16日

 九龍城が好きな人なら持っていて損はないバイブル的な本だと思います。写真が多いのはもちろん、当時お住みになっていた方たちのお話や成り立ちの歴史なども書かれていて勉強になる一冊です。

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購入済み

素晴らしい

2021年03月10日

ずっと読みたかった。
素晴らしい本だった。

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Posted by ブクログ 2019年01月06日

現代日本に暮らしていては決して見る事のできない建物群に衝撃。写真を眺めているだけで面白いしワクワクする。

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Posted by ブクログ 2017年08月24日

何故ひとは九龍城にこうも惹かれるのか。
世には廃墟マニアという人種が存在する。私にもまたその傾向がある。
恩田陸は著作の中でこう語る、廃墟とは人がいたところ、過去の残骸、かつてたしかにあった営みの記憶の焼きついた場所であると。
歳月が経ちその営みの記憶が風化してもなお形骸化した器は―「建物」は残る。...続きを読む
九龍とはかつて混沌の代名詞であった。世界最大のスラムであり、犯罪の温床と忌避される危険地帯であった。しかし私たちはどれだけ正確に九龍の本当の姿を知っているのか、一人歩きする風聞に惑わされ果たして往時の九龍の姿を把握してると言えるのか。
本書は九龍内部を撮った多数の写真とともにそこに住む人々へのインタビューで構成されている。
一口に九龍城といえど中は広く多数の区域や通りに分かれている。
本書ではその様々な区域に居住する様々な職種のもの、飴職人、歯医者、宣教師など幅広く取り上げて、それぞれの波乱万丈の半生を九龍城の歴史に絡め振り返る形での取材を試みている。
九龍城は要塞である。そして有機的に胎動する一つの都市である。
犯罪が多発する危険地帯として外の住人に恐れられた九龍城も、中に住まう者からすればそれが日常であり、けっして危険で不潔なばかりの魔窟ではないのだ。九龍城で生まれ九龍城で育ったものにとってこそは九龍城こそがかけがえのない故郷であり、彼らは自分が生まれ育った土地に愛着を抱いている。
九龍城は闇を抱えている。上下水道の整備も整っておらず、家庭で出たゴミは中庭に張った網の上に投げ捨てられ何層も積み上げられる仕組みだ。しかし、託児所がある。保育園がある。教会がある。老人ホームがある。人が人らしく生活する為に必要な最低限の施設はちゃんと備えているのだ。汚水滴る壁や床で絡み合いのたくる配線、迷宮の如く複雑怪奇に入り組んだ路地、猥雑に立て込んだ建物と狭隘な通路。異形の建物である。九龍城とはいくつもの高層建築の複合体である。
すなわち、九龍城は生きているのだ。

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Posted by ブクログ 2013年10月25日

かつて香港にあったスラム・城砦である九龍城のカラー写真満載の本。
よくぞあれだけ無秩序に増築され、多くの人が暮らしていたものだと、感心してしまう。
廃墟後の写真集なども出版されているが、この本は実際に生活している人がまだいた当時のものであり、とても興味深い。

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Posted by ブクログ 2010年06月29日

写真とともに多数のインタビューが収録されていて、とても面白いです。これはいい。九龍城砦内の様々な人々の生活の様子がよく解る。
お値段ははるが、それに見合う内容だと思います。

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Posted by ブクログ 2010年06月24日

写真も、住居者へのインタビューもしっかりしていてとても面白い。巨大な建築物として、小さな都市として、ともに司法の手の及ばぬところで着々と人々が一日を営んでいたことがよく分かる一冊。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

魔窟と言われた時代の九龍城。
ただの写真集でなく、住民たちのインタビューがあり、
そこでの生活がいきいきと想像できる本。
寝床に持ち込んでちびちび読んでます。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

魔窟で暮らしているのは魑魅魍魎の類か水パイプをふかす虚ろな廃人か。実は俺たちと同じ普通の人間だった。明日の食事に悩み、子供の将来を楽しみにしている人たち。九龍城に抱くイメージを大きく破壊された。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

魔窟と恐れられる九龍城で、実際に生活している人達の様子を、インタビュー記事とカラー写真で綴る。見ごたえ充分で、何度読み返しても飽きません(私だけか…

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

九龍すげーよ、とにかくすげーよ!! 3万人も暮らしているのに、蛇口が8個しかないってどういう世界だ。なくなってしまったのが自分勝手に惜しい。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

原書(洋書)を持っている人には退屈な本かもしれないけど、原書で読むのが億劫な時には重宝する本。写真集としても楽しめるし、読み物としても楽しめる1冊。九龍城砦好きならマストアイテム当然。

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Posted by ブクログ 2022年11月08日

「東洋の魔窟」を大解剖した一冊。
九龍城に魅了された人達には是非手に取ってもらいたい。当時九龍城砦に住んでいた人へのインタビュー、内装や生活の様子が写真付きで詳しく書かれている。
住人の私生活メインで、今や取り壊されてしまった建物なのでしかたがないが、外観の写真がもっと沢山あれば良いと感じた。

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Posted by ブクログ 2020年12月01日

謎に包まれた政治のブラックボックス、香港最大のスラムであった九龍城で過ごす人々の生活をリアルに描いた一冊。当時、香港はイギリスの統治下でありながら、九龍城の領有権は中国側にあり、九龍城とはその政治的空白と権利の曖昧さにより誕生した20世紀最後の魔窟なのである。犯罪が横行する無法地帯のイメージが根強い...続きを読むが、それは以前の話で、実態は外と比較しても犯罪は少なく、住民の自己決定による独自のルールで成り立った自律性のある一つの社会なのだ。ピーク時は3万人が暮らしていたと言われる九龍城の外観は圧巻の一語であり、建築基準法をガン無視した行き当たりばったりの建物が犇いており、子供がブロック遊びをしたかのように自己増殖していく自由かつ悪夢的な九龍城のビジュアルは素晴らしく、写真だけでもその雰囲気がひしひしと伝わってくる。天井から滴る汚水。ネットにうず高く積まれたゴミ。九龍城内で精製された魚肉団子に無免許の歯医者、学校にストリップ劇場と、まさに自由奔放であり、その世界は凄まじい。水源が貴重であるというのは非常に面白く、ギャングのような集団が管理していたのは中々に興味深かった。九龍城自体の怪しさに反比例して住民の生活は穏やかで、だからこそ取り壊しに対する怒りの言葉は生々しく、その感情の行き所のなさには深く同情すると同時に一抹の哀愁を感じてしまう。個人的に刺さったのは日の光の刺さない九龍城の屋上の写真で、抜けるような空と足元のアンテナの残骸、そして住民の子供の笑顔とのコントラストが素晴らしく、団地住まいだった幼少期のことを思い出してしまった。

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Posted by ブクログ 2019年06月16日

九龍城を退去することになると、もう城外では営業が難しいのが主に医者・歯医者・食品含む工場、という点が後半繰り返されている。

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Posted by ブクログ 2012年05月29日

かつて香港に存在した九龍城(クーロン)の写真集及びレポートです。
九龍城をとりあげた本はいくつか見たことがあったのですが、ここまで詳細に撮られたものはないのでは?と思います。またそれぞれの住民の暮らしや生活の詳細の話題も書かれておりかなり読み応えのある一冊です。

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Posted by ブクログ 2012年04月02日

かつて香港に存在したカオス空間「東洋の魔窟」の写真集。
商店主や肉加工業者、理容師や医師など30数人のインタビューが写真と共に掲載されている。

暗く汚いスラムのイメージなのに意外と犯罪が少ないとか、
あんな迷路みたいな建物なのになんと郵便が機能しているとか、
っていうか彼らがどこから来てどうして九...続きを読む龍城に住み着いてどうやって生きているのかとか、
インタビューだからこそ見えてくる一冊。

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Posted by ブクログ 2011年08月27日

ここにしかないもの、がここにはある。
完全にここにしかないものが、ある。
完璧に、ここにしかないもの。
そして、消えてしまったものたち。
ああ、すごいなーって。

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Posted by ブクログ 2011年06月19日

表紙に惹かれて。写真は表紙のが一番好き。幻想的なイメージを求める場合にはそぐわない本。当時の住人の話が色々載っているので生活を知るには最適。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

行ってみたかった場所No1。現存してても実際怖くて行けなかっただろうけど。
値段もそれなりですが、読みごたえたっぷりで素晴らしい!ひとの生活の匂いがする本。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

香港の印象をすべて詰め込んだ一冊。宗教、生活、仕事、食事、すべてが日常ですべてが非日常。この本を開けると違う時間が流れている。

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Posted by ブクログ 2018年01月27日

外観と同等の狂気じみた住人がいるものと思いきや、インタビューを受けているのは至って普通の、常識の範囲内のひとばかり。初中期にはそんな雰囲気もあったらしいが、インタビューが取り壊しの近い時期なのでそんな話は少ない。…やっぱり、この世ならざる場所にはこの世ならざる人がいてほしい。そんなエピソードが読みた...続きを読むかった。でもま、そういうもんよね。

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Posted by ブクログ 2013年05月30日

写真はどれも興味深かった。
建物を側面から見ると、階がバラバラなのがとても面白い。


city of darkness…
って割には住人のインタビューは結構明るかったけどね。
もっともっと胡乱な感じを期待していたんだけどな。

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Posted by ブクログ 2012年01月03日

きっかけは、無限城(笑)

東洋の魔窟、九龍城。
非日常感にゾクゾクするのが魅力的ですが、そこに住んでいた人々にとってはそれは日常であり、九龍城砦の解体は彼等にとって永遠に続くはずの日常の崩壊であると考えると、好奇心という言葉だけでは語ってはいけないものがあるように思います。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

九龍城の崩壊直前の住民インタビュー集。
九龍城とは、1993年まで香港に存在した100m×200mの高層スラム。ピーク時には5万人が住んでいたといわれる。香港の中にある中国の分地のような位置づけのため、様々な違法行為が行われていた。正確には、この建物は"九龍塞城(Kowloon Wall...続きを読むed City)"と呼ばれ、九龍城は九龍城塞の存在した地名。九龍城の地名は現存している。
この本を読むと現実の九龍城がわかる。

"大図解九龍城"も買いました。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

洋書の日本語訳。住人が居る頃に取材しているので人の息吹を感じることができるだろう。ただし原著の方が構成その他優れているようにも思える。

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