【感想・ネタバレ】LAST KISSのレビュー

あらすじ

「私が死んだら、お兄ちゃんはきっと泣くと思います――」 重い病気を患っている中学ニ年生の井崎由香。夏休みに一時退院した彼女は、これまでほとんど接触のなかった兄の智弘と、“かんネェ”こと夏尾とともに過ごした夏の想い出を日記帳に綴る。 兄に帽子を買ってもらったこと、神戸の高山植物園に行ったこと、お弁当を持って須磨海岸に海水浴に行ったこと……。 だが、何気ない日々の中で少しずつ兄への気持ちは形を変えていく。揺れ動く淡い恋心を知るべくもない智弘。そして由香の気持ちを知ってしまった夏尾。結末は悲しい出来事とともに訪れた……。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「由香、パンに挟んだだけだよ」
「それが一番大切な仕事よ。何をどういう組み合わせでどのくらい挟むかってところでサンドイッチの出来の良し悪しは決まるんだから」
「でも由香、そんなのあんまり考えなかった」
「いいの。それで。才能ある人間は考えてなくても出来るんだから。考えながらじゃないと出来ない奴ってのは、要するに才能の不足を補うために頭を使わざるを得ないってだけなんだから。」
「そうなの?」
「そうよ。世間で頭いいって言われてるような奴なんて、みんなそんなもんよ。いわゆる知識先行型で口ばっかり達者な、実際には何の役にも立たないボンクラね。何も考えずともちゃんと生きられる奴が一番偉いの」
「ツッコミ入れるときに『なんでやねん』と『アホか』しか言えなくなったらおしまいじゃない」
「うん。あのね、話すとね、聞いた人と話したことを半分こできるんだって。だから、辛さも半分になるって。」
「ああ、そういう事もあるんやろうなあ。けど、それやったら余計話されへんわ。由香ちゃんに辛い事押し付けたり出来へんもん……」
「心の中にしまったまま死んじゃうと、秘密も一緒に消えちゃうから」
「ああ、まあな。でもそれやったら死んでも秘密守れるやん」
「ううん。違うの。大切なものだから、消えちゃうと寂しいの」
「さっきからアンタ溜め息ばっかりついて、アタシが気づくの待ってたでしょ?女々しい真似しやがって。」
「え?いや、別にそういうアピールをしたつもりは……」
「違うの?だったらそういう態度は表に出すな。鬱陶しいから」
「考えなくていいから。とりあえず思いついた事から喋りな。初めは支離滅裂でいいから。喋ってるうちに分かってくるから。こっちもアンタも。」
「まあそれくらい別に。どうせ減るもんじゃないし」
「だってお兄ちゃん、かんネエといる時、由香のこと忘れてる……」
『俺は貞淑な男の鑑なんや。』
『グーでみぞおちに一撃って、コイツ……。』

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2014年04月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

兄貴に感情移入できなくて泣けない。お題からして泣かせる話だと思ってたのに泣けない。兄貴の心情がしんどい。

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2012年11月17日

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