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「私が死んだら、お兄ちゃんはきっと泣くと思います――」 重い病気を患っている中学ニ年生の井崎由香。夏休みに一時退院した彼女は、これまでほとんど接触のなかった兄の智弘と、“かんネェ”こと夏尾とともに過ごした夏の想い出を日記帳に綴る。 兄に帽子を買ってもらったこと、神戸の高山植物園に行ったこと、お弁当を持って須磨海岸に海水浴に行ったこと……。 だが、何気ない日々の中で少しずつ兄への気持ちは形を変えていく。揺れ動く淡い恋心を知るべくもない智弘。そして由香の気持ちを知ってしまった夏尾。結末は悲しい出来事とともに訪れた……。
...続きを読むPosted by ブクログ 2009年10月04日
病弱な妹とその兄貴とのお話。
ありきたりなお話かもしれないけど、やっぱり泣けます。
最初はそんな妹にどう接すればよいのかわからないながらも、どうにか面倒を見て、どんどん大切な存在に心境が変化していく様子がうまく書かれているので、どんどん引き込まれて行きます。
涙もろい人には一人で静かに読むことをお勧...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年04月12日
「由香、パンに挟んだだけだよ」
「それが一番大切な仕事よ。何をどういう組み合わせでどのくらい挟むかってところでサンドイッチの出来の良し悪しは決まるんだから」
「でも由香、そんなのあんまり考えなかった」
「いいの。それで。才能ある人間は考えてなくても出来るんだから。考えながらじゃないと出来ない奴っての...続きを読む
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