【感想・ネタバレ】好きなひとができましたのレビュー

あらすじ

「好きなひとができたから」。これほど人を傷つける残酷な言葉があるだろうか……。人から「好き」と言われるたびに次から次へと女性とつきあい、すぐに「好きなひとができた」と言って、別れを告げる男、神崎登吾。彼はなぜそのような行動を取るのか。彼になぜ女たちは魅かれるのか。そして彼に捨てられた女たちの心情は? 神崎登吾に運命を捻じ曲げられた男たち女たち、かつての友人、親戚たちの証言から、徐々に彼の正体が浮き彫りになっていく。そして、諦めきれず執拗に彼を追い続けるある女、影のようになぜか彼につきまとうある男が引き起こす決定的な事態とは!? 第4回小説現代長編新人賞を受賞してデビューし、『泣きながら、呼んだ人』が盛岡のさわや書店が主催する〈さわベス〉文芸部門第1位を獲得するなど話題の著者が贈る、衝撃と慟哭のミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『衝撃と慟哭のミステリー』

んんん?これは煽り帯だなぁ。(-∀-`; )

一体、誰が主人公なんだ??
連作短編集だから、中心となる人物や背景が変わるからかなぁ。

「好きだから。よかれと思ったから。それが全ての通行券となる。」

このことにまつわる内容がやたらと出てくるけど、、(というかこれがテーマなのか)

異性、同性、親子に関わらず、人に対して深い感情になると、そういう気持ちになるのも分かるような気がする。

でもそれって結局は自己愛だよね。

衝撃と慟哭は感じなかったけど、「人を好きになるということ」という意味を色々考えさせられたかな。。

0
2017年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

*次から次へと女性とつきあい、すぐに「好きなひとができた」と言って、別れを告げる男。彼のその行動は、周囲の人々、そして彼自身の運命を歪ませていく…。周囲の人々の証言から、浮き彫りになる男の正体とは!?思わぬ結末が胸を打つ!衝撃と慟哭のミステリー*

整った容姿を持つが、子どもの頃から「好きだと言えば、おれを支配する通行券を得られたと思う人々」に嬲られ、苛められ、虐げられてきた男の話。

本物の愛情を求めてすぐに人を好きになるが、そのうち相手から支配や要求が増えてきて、ああまたか・・・と失望し、次の「好きなひと」のところへ乗り換える神崎登吾。溺れる者のような痛々しさが心に染みます。

そんな登吾を追う、昔馴染みのストーカー男と、登吾を諦めきれない元カノのストーカー女を軸にストーリーが進み、最後は・・・いいのか悪いのか・・・ちょっと煮え切らない結末。「好きだと言えば何でも許される」と言う状況にずっと耐え続けてきた登吾の痛ましさが生生しかっただけに、もう少し救いがあっても良かったかな・・・読後感は悪くないですが。

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2020年09月17日

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