あらすじ
ジーヴズ、まさかの続篇!!
有能なる執事ジーヴズとちょいと間抜けな貴族バーティ
なぜかふたりの立場が逆転して大騒動に!
抱腹絶倒のユーモア文学シリーズがP・G・ウッドハウス財団公認で復活
「すばらしく楽しい本だ」〈ガーディアン〉
「フォークスはウッドハウス作品のムードと会話劇を完璧に再現してみせた」〈サンデー・エクスプレス〉
バーティは休暇中に出逢った魅力的なジョージアナに恋心を抱くも、 彼女が後見人のハックウッド卿のために政略的な婚約をしていることを知る。
がっかりしたバーティだったが、奇しくもその直後にハックウッド卿の娘と婚約している友人から婚約者の誤解を解きたいとの相談を受ける。
ひと肌脱ごうと決意するも不運な偶然が重なり、なぜかジーヴズが貴族になりすまし、 バーティは近侍としてハックウッド卿の屋敷に滞在することに。
ゆで卵すら作れないバーティは当然次々と騒動を巻き起こし、 さらに彼の“作戦”が火に油をそそぎ……。
果たしてバーティは恋を成就させ友人の危機を救うことができるのか?
ウッドハウス財団公認、〈ジーヴズ〉シリーズまさかの続篇!!
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Posted by ブクログ
小説
ウッドハウス没後のファン作品
キリスト教やヨーロッパ史を知るほどに深く味わえる…気がする。
(主人公のバーティは英国貴族で、歴史に絡めてご先祖の栄光を語ったりする)
●p86 滞在先の館の主を評して
田舎の大建築物に一家言ある僕からすれば、サー・ヘンリーなるじいさんは当主として称賛すべき務めを果たしていると言わざるを得なかった。おそらくはアン女王の治世に建てられ、スペイン継承戦争といった利の大きな遠方での争いごとでせしめた品々が、かつら頭の先祖によりむやみに溜め込まれてきたのは容易に窺えた。
●p126 有能執事ジーヴズとのやりとり
「その時代にはもう、かのアイザック・ニュートンが偉業を成し遂げていたはずだよな?
「物理学の知識の普及は、著しく遅れていたのでありましょう
●p292
すでにトラピスト会士の年次総会 ーそんなものがほんとうにあればだがー をも凌ぐ静けさに包まれていたので、この場面での沈黙にはもうさほど驚きはしなかった。