あらすじ
新しいアイデアは、往々にして敵対する人のなかにあるものです。敵対するということは、自分だけでは気づけない何かが、相手のなかにあるからです。それを探らないで最初から突っぱねてしまうのは、非常にもったいない。「会話のなかに反対意見が差し込まれたら、ラッキーと思え」。相手の異論を宝物として、「戦略的な思考」をもって向き合うことの意味です。それは「自分を成長させてくれるまたとないチャンス」なんです。
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Posted by ブクログ
人間は1人で生きていけない。
ひとりきりでいるときの自分は、極論すればいないのと同じ。
相手がいて初めて自分は存在できる。
そんなことを気付かされる一冊です。
自分のプロジェクトで本当に悩んでいる時に出会った本でしたが、心が楽になりましたし、前を向こうと思いました。
著者に感謝したいです。
Posted by ブクログ
とても人間への愛にあふれた本だった。
悩んでいたことへの向き合い方の参考になったので、読んで良かった。
みんな親切を空回らせて生きている。だから上手くいかなかったりもするけれど、それでも目の前の人に優しくしたい、役に立てたら嬉しいと思う。コミュニケーションは、そういう個々の人間を繋ぐもの。
自分のデフォルトを相手にも通じるものと思わないこと。相手のデフォルトを想像し、取り去るプロセスを大切にする。
Posted by ブクログ
「デフォルト」は違う。この一言を拾えただけで良かった。多くの先人が同じことを手を変え品を変え、主張してくれている。少しまとまった。議論中に戦わない、という指針も良い。確かにいつの間にか言い負かすことが目的になっているメンバが多い気がする。そうでもないことを知るためにも本書を読んだ甲斐があった。
Posted by ブクログ
授業にゲストとしてお越しいただいた根津さんの、アイディア発想やコミュニケーション術の本。なにか新しいプロジェクトを進めるとき、特に大企業や役所の方々と組むときに、どうしてもぶつかる「壁」。これを災難のように捉えがちであるが、逆にブラッシュアップの材料として活かしてしまおうという、まさに逆転の発想術。そもそもコミュケーションする相手は他人であり、相違点があって当たり前。日本では「阿吽の呼吸」に代表される「察する文化」を長く継続してきたので、摩擦を恐れる傾向があるんだろうな。欧米はどちらかというと「理解する文化」。世の中、オープンでグローバルで多様性を大事にとかいいながら、「空気を読む」ことを評価したりする。少しづつ変えていかないとね。特に本書にある「コミュニケーションの問題は相手のなかに良い点を見いだせていない自分の問題である」という指摘は今後心がけていきたい。