【感想・ネタバレ】機動戦士ガンダム サンダーボルト 外伝 2のレビュー

あらすじ

『機動戦士ガンダムサンダーボルト』本編では描かれることがなかった、宇宙世紀を生きた数多の戦士達の知られざる物語をフルカラーで綴る珠玉の短編集!

ムーア同胞団に配属された少年兵達。初陣での任務は、エースパイロットが駆るガンダムの「盾」だった――。(「盾」)
撤退するムサイ艦に、連邦軍の追っ手が迫る――! 最大のピンチに、旧ザクに乗る新兵が残弾わずかなライフルで起死回生の行動に出る!!(「サバイバー」)
熾烈を極めるサンダーボルト宙域の戦況を偵察にきた斥候部隊のケイトとジャニス。戦場で彼女たちが目にしたものは――!!(「死ぬには良い日だ」)
戦争は、いつもの日常を少しずつ変えていく。僕の大好きなパパと、いつだって一緒にいたいのに……(「さよなら月曜日」)

イオとダリルの“死闘”の物語である本編に対して、外伝で描かれるのは戦場で生き抜こうとする戦士達の“生”の物語。ストーリーテリングから表現技法まで、作者の手腕が如何なく発揮された、ガンダムファンでなくとも引き込まれるエピソードの数々。こんなガンダム漫画は見たことがない!!

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購入済み

2巻は、

本篇のサイドストーリー色が強い。
好み!

0
2020年03月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どのエピソードもガンダムらしさが出ていて一年戦争モノの外伝としては出色の出来であるが、特に第12話「さよなら月曜日」が本書の白眉であろう。

日常と戦争をシームレスにつなぐこの良き父のエピソードは、本編で宇宙に煌く無数の爆発としてしか描かれない、名も知れぬ兵士たちにも大切な日常があったことを思い出させてくれる。

エースパイロット同士の己の正義をかけた戦いもガンダム作品の魅力であるが、現実に起きた二度の大戦に通じるこの一編は、ガンダムという枠を飛び越えた説得力を持っている。

「さよなら」を描いて「ただいま」までは描かないところが、往年の名監督の映画を観終わったときのような深い余韻と言い知れぬ不安を残す。特にジオンの行く末を思うとあまりにも切ない。

珠玉の傑作がここに誕生した。

0
2017年06月26日

Posted by ブクログ

外伝2巻。英雄が持つ陰陽の両側面。イオへの不満とダリルの過去で、うまく書かれています。
「死ぬにはいい日だ」の二人。たぶん、終戦後は疎遠になるんじゃないかな、と意地悪な見方したりして。
「さよなら月曜日」。日曜が変わって、いつものブルーな月曜日がくる日常。でも、戦争という非日常では、そのブルーな月曜日さえも訪れない。
ウィリー、強くなれよ。わがままを困ってくれる人がいてくれるという、甘い贅沢な日々とのさよならの月曜日。
不覚にも涙。

0
2017年06月29日

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