あらすじ
世界中に愛され続ける女優、オードリー・ヘップバーンは、自分のことを美人だと思っていなかった―。
足るを知り、謙虚で、周囲の人たちを好ましい空気で包み、美しいものを愛し、慈愛に満ちたまなざしで、あらゆる物事、人々を眺める。
そんな彼女の言葉を集め、コンプレックスとの向き合い方、愛情の表し方、働くということ、仕事と結婚のバランス、パートナーの選び方、人生の目的など、現代を生きる女性たちに多くの「気づき」を与えてくれる本。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
2024/02/03 読破
一言:「愛情」と「家庭」を重んじたオードリー・ヘップバーンの人となりを感じることができる
感想
ローマの休日を見てファンになりました。そんな方がどのような考えを持って生きていたか興味深く読み始めて、「愛情」に飢えた1人の女性であることを学びました。言葉や信念には「愛情」が読み取れました。考え方はミニマリズムでもありますね。
下記は印象に残った点です。
p88
「与えられたことができるようなふり」を
一度もしたことはありません
→等身大の自分でいるというスタイルを貫いた
p149⭐︎
「大きくなったとき、きっと、自分にも二つの手があることを発見するだろう。ひとつの手は自分を支えるため。もうひとつの手は誰かを助けるため。
p155
愛する力は筋肉と一緒で、鍛えなくては衰えてしまう
死に際
・「愛について」と「幸福だったこと」を
伝えて死ぬことは幸せだった
息子のショーン、娘のルカ、
自宅の名前はスイスにある「ラ・ベジーブル」
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山口路子
1966年5月2日生まれ。作家。2015年より新たなライフワークとして、朗読と音楽のコラボレーション『語りと歌のコンサート』と、会話によって人生に潤いを与える『山口路子のミューズサロン』
オードリーの両親は離婚していて、彼女自身、その不幸を存分に味わっていたので、自分自身の結婚には慎重だったのです。 婚約解消は、オードリーの人生を激変させることになる『ローマの休日』公開直前の出来事。 穏やかな別れで、ふたりの間には友情が残りました。
オードリーが特に気に入った庭のひとつは日本、京都の西芳寺(苔寺)。西芳寺の撮影でオードリーは私的な想いを 綴りました。 「この庭園には、何千年という日本の歴史と日本という国の神秘性、そのものがある。ここに一歩足を踏み入れた瞬間、 古 からの格式と永遠の魅力につつまれて、まるで強い魔法にかけられたようになり、何度でもこの庭を訪れたい、と思う」
母親が二人の男の子を連れての再婚だったため、オードリーには異父兄が二人いて、乳母や家庭教師もいて、 賑やかな家で経済的には恵まれていたけれど、「不幸」でした。 両親の仲が、かなり悪かったからで、両親の怒鳴り合いが始まると家を飛び出し、外に出られない時間帯にはテーブルの下に隠れて耳をふさぎました。
幸せは相対的なものではなく絶対的なもの。 誰かと比べるものではなく、本人が感じるもの。 自分のしていることに、迷いがない人の姿。 アフリカの 土埃 のなかで、チノパンとポロシャツ姿で、痩せた子どもを抱くオードリーは、神々しくさえありました。
■ 噂の二人(32歳)
レズビアンをテーマにした映画に出演することは大きな挑戦でした。当時、同性愛に対して社会の偏見は厳しく、映画でそのテーマを扱うということ自体、冒険だったからです。オードリーの相手役であるシャーリー・マクレーンはイメージに幅があるけれど、オードリーは適役とは思えません。それでもこの役を引き受けたのは、監督が『ローマの休日』のウィリアム・ワイラーだったからです。新たな試みである役への不安はあるものの、それ以上にワイラーを信頼していたのです。 それにしても、原作では娼婦の『ティファニーで朝食を』に続いて、社会的偏見の対象であったレズビアンの役を演じたわけですが、オードリーが演じると、魔法がかかったかのように毒気が抜かます。
Posted by ブクログ
子供のころ、スクリーンや、ロードショーといった映画雑誌を飾った大女優、オードリー・ヘップバーン 映画の記事で、どんな人なんだろうとおもった記憶があります。
ドイツ占領下のオランダでのレジスタンス、そして、二度の結婚と、離婚、1つ1つの映画に全力を尽くすこと、細部に細心の注意を払うこと、彼女のエピソードは、あまりにも、痛く、そして切ないものでした。
途中、アンネフランクの話がでてきます。同い年で、しかも、同じオランダ。アンネは亡くなり、オードリーは生きのびた。
アンネの日記の映画化の話があったそうですが、彼女はどうしても引き受けることができなかったとあります。
ナチスに共鳴して母と彼女を捨てた父に戦後、死ぬまで援助を行い、『デザイナー・ジーンズをはいたマザーテレサ』として、死ぬまでユニセフで
活動をつづけた彼女。
気になったことは以下です
・私は平たい胸が嫌いでした。あまりにも細すぎて、胸といえるほどのものがなかったのです。そういくことだけで、女の子はひどく内気になってしまうものなのです。
・この世で一番すてきなことは、笑うことだって本気で思います
・「与えられたことができるようなふり」をしたことは一度もありません。
・チャンスなんて、そうたびたびめぐってはきません。だから、いざめぐってきたら、とにかく自分のものにすることです。精一杯、頑張るのです。何でも、簡単には手に入らないのです。
・「私は私なりの精一杯で努力をしている」という「努力に対する自信」だけが、自分を支えられることを知っていたからです。
・きっぱりと決断する人だけが成功するのです
・私たちは、すべてを失いました。家も、家財も、お金も。でもそんなことはどうでもいいのです。肝心なのはただ一つ。私たちは生きのびた、ということです。
・アンネの日記を読んだとき、私の胸は引き裂かれました。
巻末にある、オードリー・ヘップバーンの代表作20はよかったです。
CONTENTS
はじめに
CHAPTER1 美 正面から向かい合い、欠点以外のものに、磨きをかけるのです
CHAPTER2 愛 私にも愛が必要です。愛したいし、愛されたいのです
CHAPTER3 仕事 いわゆる「キャリア・ウーマン」にはなりたくありません
CHAPTER4 人生 何を恐れるかといえば、老いや死よりも、孤独や愛の欠如です
CHAPTER5 使命 私は自分自身に問いかけます。あなたは何ができるか?
オードリー・ヘップバーン おもな映画について
参考文献
オードリー・ヘップバーン 略年表
おわりに
ISBN:9784479306078
出版社:大和書房
判型:文庫
ページ数:208ページ
定価:650円(本体)
発行年月日:2016年08月
発売日:2016年08月15日 第1刷
発売日:2019年01月05日 第17刷
Posted by ブクログ
やっぱり大好きな人。
生き方を真似ることはできないけれど、自分にできることとしていつも笑顔でいよう!そして、いつも子どもを愛していると言葉にしよう!
Posted by ブクログ
オードリー・ヘップバーン。今もなお、憧れの女優さんです。彼女の若い時から晩年までの言葉と共に彼女の生き方が書かれています。言葉によってエピソードが書かれ、纏められていて読みやすい本でもありました。
個人的にはTからはじまるエピソードに感銘を受けました。2つ、Tでした。愛する事って、言葉じゃ伝わらないですよね。行動なんだと思います。2つのTはとても幸せを感じました。なので星は5つにしました!
Posted by ブクログ
一度も自分を美しいと思ったことがないという言葉が衝撃だった。
愛に溢れた人で、全てを許容する。
そして、最後はユニセフの活動に自分の名声を利用してささげる。
自分にはできない考え方などがたくさんあり、本当に美しい人は、心も美しいと感じた。
Posted by ブクログ
オードリーの言葉が
美・愛・仕事・人生・使命の
大きく5つのChapterに分かれて
見開きの右にはオードリーの言葉
左にはエピソードが書かれてあります。
読みやすいですし男女問わず
オードリーの哲学に触れられ
繰り返し読める一冊だと思います。
凛としたという言葉が
これほど似合う女性はなかなか
いないのでは。
ますます好きになれる生き方
オードリーが好きなので読んでみました。
彼女の人生を彼女の言葉と共に読める作品で、彼女の生き方、考え方がわかり、ますます好きになれました。
Posted by ブクログ
読みやすさ★★★★★
誰かにあげたくなる★★★★★
ためになる★★★☆☆
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歴史的大女優、オードリー・ヘップバーンがその人生の内に残した愛の言葉。
慈愛に満ちた生き方は、同じ時代を生きることが無かった自分でも敬意と感謝の気持ちでいっぱいになりました。
オードリーの残した言葉で印象に残った、いや、わたしが同じ立場になったらそう思いたい&言いたい言葉は、マスコミが『ローマの休日』出演から時間が経って、オードリーが年老いたことを書き立てて、目じりや唇のわきの皺を隠そうともせず「これは笑い皺です。笑いほど嬉しい贈り物はありません」と微笑んだこと。かっこよすぎる。
かっこよくて、おちゃめでかわいくて、清く正しく美しく、自分をしっかり持っている。だからこそオードリーは時が経った今もたくさんの愛され続けているんだと思います。
彼女は、愛の女神だ。
Posted by ブクログ
オードリーの生い立ちから最期の瞬間まで分かりやすくまとまっており、彼女の気品と慈愛に満ちた精神が伝わってくる本だった。特に印象的だったのは最後のクリスマスに息子たちに話したサム・レヴェンソンの詩の内容。
Posted by ブクログ
温泉施設のライブラリーで目に留まり、岩盤浴で読破した。
オードリーの生き様が美しかった。
自分の長所を、人のために役立てる貢献の姿勢を見習いたいと思った。
Posted by ブクログ
オードリーヘップバーンが
どんな方で
どんな生き方をしたのか
その言葉から感じられた本。
外見の美しさは
やはり生き方から滲み出るのだなあと。
ますますと大好きになりました(*^^*)
Posted by ブクログ
とにかく読みやすい。読書があまり得意ではない人でも読みやすい構成になっています。
オードリーについては『ローマの休日』を見た事あがある程度であまり詳しくは知りませんでしたが芯が1本通ってて素晴らしい人材だと思いました。
今では誰もが知る名女優ですが彼女には彼女のコンプレックスや当時の女優の概念を知って驚きました。
人生の道標のような一冊です。
Posted by ブクログ
この本を読むまで、オードリー・ヘップバーンがどんな女性だったかを全く知りませんでした。
なので、彼女の人生がいかに壮絶であって、いかにして彼女がその過去を自分の力で乗り越えたかがよくわかる内容だと感じました。
力強いけれど優しい言葉を多く残しており、p.142以降を読み進めているときはずっと心に響く言葉ばかりで共感する言葉や大切にしたいなと思う言葉が多かった。
迷子になったときにまた読みたい本です。
Posted by ブクログ
彼女の、どんなに売れても決して驕らない謙虚な精神・常に他人を優先に考える愛情深い姿勢・自分の地位や名誉を全て慈善活動の為に築いた軌跡、全てをもって崇拝したい。見た目はもちろん心の美しさもすべて。
憧れと言うのも恐縮するくらい生き様に惚れる
Posted by ブクログ
すごく謙虚な人。
愛を大切にしている人。
人の悪口を一切言わない人。
家族を仕事より優先する人。
謙虚でありながら自分の意見を持っていて、判断に誤りがない。晩年のユニセフ活動が、自分が有名になる理由だったのだと言っていて、この人は人生を完全に完璧な形で過ごしたのだなと思った。
Posted by ブクログ
意志が強く慎ましい、本当に素敵な女性。
彼女の魅力はバックボーンと努力から成るものだったんだと気づかされます。
ずっと語り継がれる魅力的な人。
憧れます。
Posted by ブクログ
フィルム越しの美しさだけで、ココロをつかまされた"永遠の妖精"。
「愛情」を絶対的土台とした「家族」へのこだわりを知ることで、目に見えるもの以外の美しさも知ることができた。
この世で一番すてきなことは笑うこと
Posted by ブクログ
生きる過程で身につけられた考え方がたくさんある方。自身が辛いことを経験したからこそ相手に寄り添え、より思い、その気持ちに強く共感できる。
辛いことではなくても多くのことを経験することは自分の財産にもなり、それが大切だと思い知らされた。
私は自分の生きたいように生きる。
Posted by ブクログ
自分の大事なものがしっかりと分かっていて、ブレずにそれを守る選択をしている。他人と比べるということをしない人だったんだろうなと思う。凛とした佇まいや表情がステキ。
Posted by ブクログ
どんな人にも紆余曲折はあって、色んな考え感情がその時々でたくさんあり、一生を一冊にまとめるなんて難しいから、色々省かれてるところなんていっぱいあるんだろうけど、こんなに何冊もオードリーについて本が出されているのがすごい。彼女の芯のある行き方、行動にすごく励まされた。
Posted by ブクログ
愛情表現方法。愛情の形。コンプレックス。
オードリーの生涯とその時代背景。
映画で見る綺麗で素敵なオードリー・ヘップバーンの名言、心情を知ることができる本。
個人的にはもう少し各名言の広がりが欲しかった。
Posted by ブクログ
オードリーヘップバーンが美人でなくて、じゃあ誰が美人やねん?!と思いながら読んだ。
オードリーの人生や活動内容が知れた。
オードリーにもコンプレックスがあったんだと知った。
ユニセフに対する活動が素晴らしい。
人として尊敬します。誰にでもできることではない。
世の中の著名人がこれくらい平和に対して貢献してくれたらどれだけの子供が助かるのか…
早くウクライナに平和が訪れますように…
Posted by ブクログ
知識が浅はかでローマの休日しか見たことがなかったのでオードリーの人生が知れてよかった。
好きな言葉
「この世で一番すてきなことは笑うことだって本気で思います。」
Posted by ブクログ
オードリーヘップバーンの言ったこと!バレエをしていたことが深く関わっていますね!人から見られることを意識していたようです!自分を持って律していた人ですね!素晴らしい!
Posted by ブクログ
●なぜ読んだか
→名言集で読みやすそうだった。なぜ没後もここまで女性の憧れのシンボルとして今でも見かけるのか、それはただ美しいだけではない理由があるはずと思いオードリーという人間を知りたくなったから。
●感想
→読んでいてオードリーの温かい人間性が伝わってくるようだった。ひどく愛に飢えていたとは意外だったが、仕事ばかりを追い求めて、“恋愛なんて二の次!”という生き方よりは、好感が持てる。
また、絶世の美女であるのにも関わらず、
容姿がコンプレックスであり、その悩みを
解消するための努力を惜しまない姿勢に
心打たれた。正月太りなんぞしている場合じゃないと気が引き締まった。
大スターになっても、驕らず、謙虚で、
ひたむきに努力を続ける素晴らしい人間だということを知れてよかった。