あらすじ
おまえ自身は、善人か? ――“殺人犯の弟”という大きな十字架を背負って生まれてきた裕二(ゆうじ)。人との絆を結ぶことができない彼も、心に愛を灯す存在と出会い、一歩ずつ幸福へと歩みだした。しかし、幼き日に姿を消した兄との愛しい記憶が彼を縛り続ける……。ただ生きることが、こんなにも苦しい……。殺人を犯したかつての少年と、その弟の運命の物語、完結。
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せつない話です
結局のところ、被害者家族の気持ちは加害者には届いておらず、そのあたりがせつないです。
不幸になってくれ、とは、誰も思っていないのに。
被害者母親の手紙、もう一度、読み直してくださいまし。
Posted by ブクログ
理解してくれる家族が出来て本当に良かった。
赤ちゃんが生まれて、しわくちゃで「なんかじじぃに似てない?」って場面が好き。読んでて心が温かくなった。
ただ、個展を開いても世間が無反応だったのが不思議。
名字は替えているが、母親の旧姓だし
名前は同じ裕二。
ストーリーとしては幸せを掴む裕二をもちろん見たいのだけど
ちょっと心にひっかかった。
今後も世の中にばれてしまうことなく、
静かに生きて行けますように
Posted by ブクログ
評価正確には★3.5 です。
前作アイシテル続編ですが この本は皆さんに読んでいただきたい!子供にも大人にも、、、、と切に思います。
前作はドラマにもなりましたが ダメ!問題外 本をお読み下さいませ。(スポンサーの関係か 肝心な場所が変えられています)
本題に入りますが
辛い、苦しい、悲しい、、、
罪を犯すということ
これはある意味簡単なことかもしれない。
しかし それを償うのはそれこそ人生をかけなければいけない
いや かけても不可能なものなのではないか、、、。
実際 死さえ償いには値しないのではないか、、、。
そして自分の周りの(愛する)者の幸せさえ奪ってしまう。
とても考えさせられる作品ですが 皆さんにお勧めします。
Posted by ブクログ
リアルで正しい贖罪なのかもしれないけれど、前作の事を考えると胸が痛い。被害者でもある彼の幸福を得れる人生を奪った相手は、のうのうと生きているのかもしれないコトを考えるとあまりに悲しい。