あらすじ
子どもの教育で一番大事なことは、勉強を通じて、生きる力となる頭の働きの良さを獲得していくこと。そのために必要な「学習の習慣」は、親の三つの言葉で身に付きます。一つ目は、何かを覚えた後の言葉「いま言ってみて」。口にすることで記憶が定着しやすくなることは、科学的に明らかになっています。二つ目は、やる気を引き出す言葉「すごい、努力する才能がある」。自分は努力ができる人間なんだという確信が生まれます。三つ目は思考の整理をするための言葉「まず何からやる?」算数の文章題にも求められる、段取り力を伸ばす一言です。本書の中には、この三つの言葉以外にも、子どものためになる言葉の例がたくさん載っていますが、少なくともこの三つの言葉を心がければ、子どもは勉強好きになり、子どもの学力はぐんぐん伸びていきます。教育学の専門家が、「勉強しなさい」「宿題やったの」とは違って学ぶ喜びを生みだす言葉を伝授します。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
■日常会話の中で子供の学習意欲が高まるような言葉
①「いま言ってみて」(即行アウトプットのクセをつける言葉)
②「すごい,努力する才能がある」(もっとやりたくなるほめ言葉)
③「まず何からやる?」(思考の整理習慣をつける言葉)
■孟母三遷
・教育には環境からの感化が大きいという教え
■孟母断機のおしえ
・継続の大切さを説く
■習慣が身につくというのは面倒くさいという思いに打ち克って毎日やり続けることが苦にならなくなること。
■脳は入ってきた情報を「記憶すべきかどうか」を出力の頻度で判断する。
・耳を使った記憶は強固(話すことのメリット)
■人は覚えたことを24時間後には7割忘れる(エビングハウスの忘却曲線)
・4時間後に半分忘れ,24時間後に7割忘れ,48時間後に覚えているのは2割
■積極的知識と消極的知識
・自ら話したり書いたりする際に能動的に使える語彙や知識
・話したり書いたりしたものを理解できる受け身の知識や語彙
■ピグマリオン効果,ローゼンタール効果
・他者から期待をかけられると学習・作業などの成果が上がる
■組み立てに大事な要素 ~分ける,並べ替える,つなげる
■つながりを見出す
・何が一番大事かを見極める優先順位
・どのように進めたらいいかを考える段取り力
・何がどのようにつながっているかを把握する文脈力
■「考えて」と言う代わりに「工夫してみて」。
■親にできるのは水先案内人の役割。