【感想・ネタバレ】私の方丈記 【現代語訳付】のレビュー

あらすじ

人生の原点がここにある!混迷の時代に射す一条の光、現代語訳「方丈記」。満洲からの引揚者として激動の戦中戦後を生きた著者が、自身の体験を「方丈記」に重ね、人間の幸福と老いの境地を見据えた名著。

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Posted by ブクログ

 方丈記というのは、最初の「ゆく河のながれは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし。世の中にある、人と栖と、またかくのごとし。」という文章が有名だが、それ以降の文章は読んだことなかった。この本はこの方丈記をとてもわかりやすい現代文で訳すとともに、筆者の解説が載っているのだ。
 この現代語訳がとてもわかりやすいのはもちろんなのだが、その解説文が筆者の日常生活と対照されてとても面白い。今から800年以上前の文章なのだが、現代と同じ問題で悩まされているというのには驚く。800年前も「だれかを頼りにすると自分は失われ、その者のさしずの下に身をおくことになる。だれかのめんどうを見れば、愛着する気持ちにしばられる。世間のいう通りにしていると、自由がなくて苦しい。かといって世間にさからうと、頭のおかしなやつ思われる」のだから、生きづらいのは現代と同じなのだと思います。方丈記は現代人にとってとても共感できる「つぶやき」なんだということがわかりました。

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2026年05月24日

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