あらすじ
ベストセラー『嫌われる勇気』でアドラー心理学のブームをつくった第一人者が、あなたの悩みに応える! 「陰口をいう友人」「理不尽な上司」「妻にけなされる」「躾のなってない嫁」等々88の事例をもとに、アドラーの教えを机上の空論としてではなく、本当に使える実践的なものとして伝授。次の一歩を踏み出すための“劇薬”がここに。さて、あなたは、これからの人生をどのように選択しますか?
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Posted by ブクログ
原因論では、タイムマシンがないので治せない。
劣等コンプレックス=自分が取り組むべき課題から逃げようとすること=過去の問題を理由にする。
見かけの因果律=因果関係がないところに因果関係を見出すこと
どうせ決めるなら、今、決める。決めると後悔するかもしれない。どんな決断をしても必ず後悔はありうる。
優劣コンプレックス=自分を優位に置きたい、という気持ち。=劣等感の裏返し。
価値低減傾向=部下の人格攻撃で、相対的に自分の価値を高めようとすること
断れないのは、自分の人生に責任を負いたくないから。他人に従っていれば、他人のせいにできる。
部下にありがとうという=部下は貢献感を持てる。
「同じ川に二度入れない」=慣れてくること。
嫉妬は、相手をモノと思っているから。自分のおもちゃを取られた、と同じ。
友情と恋愛の違いは、次を考えるか考えないか。
他者の共同体感覚を搾取する人=最初から他人の援助を宛にしている人。
共同体感覚とは、ソーシャルインタレスト=他者への関心。
努力を誉めないで結果を褒めると、可能性の中に生きてしまう。
対人関係に入っていく勇気は、自分が価値があると思えるときだけに持てる。貢献しているという事実を伝えるなど、他人の中に入っていける援助を勇気づけ、という。
自分が必要とされていないと考える老人は、何一つ断らないやさしい老人になるか、がみがみいう批評家になる。
Posted by ブクログ
悩みに対し、原因を探らず、これからどうしたいかをたずねる。
さまざまな人の悩みに対し、著者が返答いていくわけだが、やりとりではないので、悩みはネガティブだし、返答も冷たく感じてしまった。でも、読み続けてエッセンスはわかった。自分にどうにもならないことをうじうじ気にしても仕方がないし、自分の承認欲求を満たしたいだけの「エゴ」がないかを振り返るチャンスにもなった。自分がこれからどうしたい?その「未来」にもっと目を向けよう。
アドラー心理学の考えは好きなので、岸見さんの他の本を読もうと思う。
Posted by ブクログ
【概要】
アドラー心理学の第一人者の岸見一郎先生が個別の66の質問に回答する形式の本。
個別では短いが、事例別だったりするので、具体的に自分や誰かを想像しながら読み進められる。
【評価】
59点(アドラーの難しい本の合間)
【共有したい内容】
・大人になるということは
「自分が決めなければならないことを自分で決める」
「自分の価値を自分で決められる」
「自己中心的な考えから脱却できている」
・「怒りは人と人とを引き離す感情」
・「対人関係の中に入っていく勇気は自分に価値があると思える時だけもてる」
・「どんな時に価値があると思えるかといえば、自分が貢献していると感じられるとき」
【悪いところ】
質問に対しての回答が薄いので、実際に何かで解決したいってなったら、それで大丈夫か?ということになってしまう。
【どういう時に役に立つか】
自分の考えを整理したいとき
アドラー心理学での具体的な事例の対応を知りたいとき
【ターゲット】
入社2年目以降
マネジメント層
経営者
【自由記述】
岸見先生の一問一答形式であり、他のアドラー関係の本の補完くらいで読むのがちょうどいい。
似たような本もあるけど、改めて読むといい気付きがありそう。
というのも事例の数が多いから。
【合わせて読みたい】
嫌われる勇気
困った時のアドラー心理学
Posted by ブクログ
『困った時のアドラー心理学』に続くアドラー心理学をベースにした悩み相談。
自分、友人、隣人、勉強、就活、職場、恋愛、結婚、育児、家族、老いの悩み88個に著者の感性も含んだ答えが並ぶ。
課題の分離による整理が基本だが、余計なおせっかいをやくのもまた人間関係。逃れられない部分はあえて受け止め、静かに自立を宣言すると同時に、相手の想いに感謝を示すことは心がけたい。
目的の分析も目につくけれど、無自覚、無意識下の目的はこじつけのようにも感じられた。
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