【感想・ネタバレ】感情化する社会のレビュー

あらすじ

「天皇」も
「文豪」も
「お気持ち」化する
天皇の「お気持ち」、スクールカースト、多崎つくる、腐女子AIりんな、LINE文学…。
私たちはあらゆるものを「感情」として表出し、「感情」として消費して生きている。余りに感情的すぎる日本の現在を不愉快に「批評」する試み。
「感情化」とはあらゆる人々の自己表出が「感情」という形で外化することを互いに欲求しあう関係のことを意味する。理性や合理でなく、感情の交換が社会を動かす唯一のエンジンとなり、何よりも人は「感情」以外のコミュニケーションを忌避する。(略)その結果、私たちは「感情」に対して理性的でありえることばを政治からジャーナリズム、文学にいたるまでことごとく葬っている。私たちは私たちに心地良い感情を提供することばしか、政治にもジャーナリズムにも文学にも求めず、その要求にそれらはいとも簡単に屈した。だからぼくは本書で敢えて不快なことばを連ねる。(「第一章 感情天皇制論」より)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

感情化と文学以降と。この人の「ローマの終わり」論は説得力がある。新しいキリスト教はまだ見えないけれど。それでも批評で対峙するのが気概。
自己啓発の話とか、りんなのこととか、読みに説得力がある。

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2017年01月06日

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