【感想・ネタバレ】村上春樹はノーベル賞をとれるのか?のレビュー

あらすじ

ここ数年ノーベル文学賞の受賞を噂され続けている村上春樹。その根拠はいったいどこにあるのか? そもそも、村上文学は世界文学たり得るのか? 村上春樹でなかったとしたら、一体誰が受賞するのか? 文学賞、とりわけノーベル文学賞は日本の文学の世界にどういった影響を与えてきたのか? 村上春樹と同世代の著者が、ノーベル文学賞の歴史をひも解きながら読み解く、世界文学の見果てぬ夢。

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Posted by ブクログ

特に文学賞に興味が向いている今、手に取った作品ということもあるけど、かなり面白く読ませてもらいました。村上春樹とノーベル賞の親和性についても頁数は割かれているけど、むしろノーベル賞の何たるかを検証する点に重きが置かれていて、世界規模の文学賞の実際が見えてくる構成。過去の受賞者とか(北欧偏重)、男女比とか(男性偏重)、まあ何となくそうなんだろうとは思いながら、改めて指摘されるとへーって感じ。アジア枠みたいな中に日本人も入っていて、中国とか韓国とかも合わせて選出、みたいになってるんですね。そうなると、目下一番のライバルがカズオイシグロってのも納得。いよいよ今年のそのシーズン。周りが騒ぎすぎ感が大きいけど、やっぱり取っては欲しいですよね~。

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2016年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

毎年のように恒例となった村上春樹のノーベル賞受賞騒ぎ。何か非常に確度の高いように思っていたが、実際はそうでもないんだ。他の理系の賞と異なり、多分に政治的な要素があることが分かる。

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2016年09月22日

Posted by ブクログ

客寄せ的なタイトルですが、村上春樹云々は数十頁のみで、大部分の "ノーベル文学賞とは何か" という内容が興味深かった。
決定していても直前に亡くなれば授賞はなく、国別、言語別、カテゴリー別に暗黙の持ち回りがある、エンターテインメント系作家には決して授賞はないなど。一年に一人という間尺に生きてるうちに合わない、何十年に一人、百年に一人といった天才には回ってこないと。次の日本人はイシグロではないかと当てていた。
それにしても著者の「世界文学」の知識がすごい。非受賞の愛すべき大作家たち、偉大な作品が出るわ出るわ

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2017年10月13日

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