あらすじ
「またロンダリングをやってくれないか」。事故物件をロンダリングする人達、それに関わる者が次々と相場不動産を去っていく背景に、妨害工作の動きを察知した調査役の仙道は、ある事実を突き止める。市井の不動産屋のために巨大勢力と戦おうと立ち上がった仙道だが――。前作『東京ロンダリング』で注目を浴びた作者が、5年の時を経て新たに大都市・東京の鬼門を突く! 「事故物件を単なる恐ろしいものとしてではなく、現実的な事情も含めて丁寧に描いている」(大島てる・事故物件公示サイト運営)【目次】うちの部屋で人が死んだら/君に栄光を捧げよう/幽霊なんているわけない/女が生活保護を受ける時/地方出身単身女子の人生/失踪、どっと混む/昔の仕事/大東京ロンダリング/あとがき
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Posted by ブクログ
事故物件のロンダリングに関わる人たちの連作群像劇。
フォロワーさん4名の本棚で原田ひ香さんを知り、初めて読みました。
204ページの失踪者探しを生業とする仙道のセリフ、
「失踪はふらっと出て行って、ふらっと帰ってくる。だから騒ぎすぎないこと。帰る場所を残しておくこと」
が印象に残りました。年間8万件近くの捜索願いと、その8割近くが一年以内に見つかるという日本の現状が、このセリフになったのでしょう。
いろいろ勉強になるし、考えさせられる。
この作品を手に取ったのは、表紙・裏表紙の晴れ間の路地の景色に見とれてしまったから。
物語は淡々としていて、その奥に仄かに人情が流れている、そんな感じでした。
Posted by ブクログ
前作の東京ロンダリングの純粋な続編とは違ってはいたけれど、これはこれで楽しめた。
相場社長と仙道さんが魅力的。
まあちゃんの迷いや将来への不安の気持ちはわかるような気がするけど、それでもやっぱり戻ってきてほしいな。
この続編がまたあるような。
相場不動産やりさ子さんの今後が知りたい。
りさ子さんは亮さんをどう思っているの?
煮えきらず、よーわからん。
あれじゃあ亮さんが可哀想すぎるよ…。
Posted by ブクログ
群像劇
半分くらいまでは引き込まれて読みすすめられたが
これ残りページ数でどう絡んでくるんだ?と先行きが不安に
案の定、あまり絡まず
キャラを無駄に深堀しすぎなような
メインの仙道と相場をもっとフォーカスして欲しい