【感想・ネタバレ】ヤマケイ山学選書 遭難のしかた教えますのレビュー

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Posted by ブクログ

遭難救助に長年携わってきた著者だからこそわかる「こういう奴は遭難する!」という実感を、その豊富な経験とともに披露する一冊。

正直、それほど難しいことは言っていない。ヘッドランプやツェルトは入れとけ、とか登山届けは出せ、とかほんと基本中の基本みたいなことしか書いてない。遭難事例も、遭難事故としてよく紹介される過酷な天候下の事故などは紹介せず、ほんとその時期としてはごくごくありがちな天候で起きたような事故ばかりが紹介される。

遭難救助の現場で見かけるものの多くが、「天候」のせいというより「遭難者本人の心持ち」のせい。そしてそれは案外ちょっとしたことでやってくる。
遭難を「いざというとき」と思わず、「ちょっとした気の緩みや慢心」があればセットで付いてくるくらいの認識でいた方が、登山者にとっても救助者にとっても幸せ。

「遭難しないための知識・技術の一冊」ではなく「遭難しないための心持ちの一冊」でした。

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2014年03月31日

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