あらすじ
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デザイナーでない人のための、デザインの定番基本書。待望の第4版!
デザインの「4つの基本原則」。これを知るだけで、あなたのデザインはずっとぐっと、良くなります。プロではなくても、読みやすいデザイン、伝わるプレゼン資料、わかりやすいレイアウトを作りたい。そんなあなたのための、デザインの基本書です。
●本書の対象読者
仕事で、学習で、「デザイン」や「レイアウト」をしなければならない場面は、多々あります。本書は、プロではないし、デザインの学習に割ける時間はあまりないものの、自分の作るページや制作物を見栄え良くする方法を知りたい、という人のための本です。
●本書の特徴
1.デザインの「4つの基本原則」がわかる
近接、整列、反復、コントラスト……デザインの4つの基本原則として知られるこれらを最初に提示したのは本書です。良い例、悪い例を挙げて、具体的に原則を解説していきます。
2.作例を多数解説
基本原則を適用して、名刺、チラシ、パンフレット、広告などをデザインする際のテクニックを解説しています。考え方だけでなく、どのように原則を使っていけば良いかが、よくわかるでしょう。
3.活字を用いたデザインを解説
文字および活字は、デザインにおいて大きな役割を担っています。コミュニケーションを強化するための、タイポグラフィの基本からアレンジまで、解説します。
4.日本語版での追加項目
日本語版での追加項目として、日本語を使ったデザインでの「4つの基本原則」の適用方法を、名刺、フライヤー、ウェブなどの作例を用いて解説しています。
『この本がデザイン学校の4年間の代わりになる、と言うつもりはありません。また、この小さな本を読めば、自動的に優れたデザイナーになれる、と言うつもりもありません。しかし、あなたがページを見る目は確実に変わるでしょう。この本の基本原則に従えば、あなたの作品が、もっとプロらしく、組織化され、一体化され、おもしろくなることを保証します。』(著者「まえがき」より)
第1版発売から18年ずっと売れ続けているロングセラー、待望の【第4版】の登場です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
デザイン本はうんちく詰め合わせで結局は本人のセンスでしかない、と今までは感じていた。この本では最初にデザインの基本原則を4つ(だけ!)示し、それに当てはめるとどのようにデザインが改善するのかが示されていて納得感があった。
Posted by ブクログ
先輩デザイナーに教えてもらいました。デザインの基礎が学べる1冊です。
仕事を重ねるとたまに基礎が抜けそうになるので、定期的に読み直しています。
Posted by ブクログ
整列、近接、コントラスト、反復
1こ1この要素が深く具体的に書いてあり、
基本的な概念を学ぶにはとても良い本
配色は補色と同じ色の濃淡で作っていくと見やすい。
余白を怖がらないことは意識したい。
Posted by ブクログ
全人類に読んでほしい一冊。
めちゃくちゃ参考になった。
これからも何度も読み返すと思う。
ビジュアル的に納得いく成果物にするにはどうしたらいいのかをを言葉で説明できる能力は、どれだけ高めても損はないなと。
日頃、資料とか作りながらもやもやと感じていたことを体系的に理論的に学べて良かった。
そしてデザインのことのみならず、人生についても有益な視座が書かれていて、感動した…!
感じたことを言葉にすることの重要性。
私はあまり得意ではないけど、少しずつ挑戦していこう…。
Posted by ブクログ
初めて読んだデザイン本。
良いデザインについて、4つの原則で言語化されており、大事なことについて反復して書いてある。
特にコントラストをつけること、ルールを破るときは大胆に破ることなど、デザインする際の意図を言語化することが大事だということがよくわかった。
デザイン本他にも読みたいなあ。
Posted by ブクログ
タイトルの通り。
デザイナーじゃない人がデザインを学ぶ最高の入門書。
「和訳」感が強くて少し日本語が読みづらかったけど、それを差し引いてもわかりやすかった。
Posted by ブクログ
とても勉強になりました。デザイナーでなくてもここまで考えておけば格段に表現力を上げることができます。
英文フォントについても勉強になりました。
Posted by ブクログ
古典的デザイン本。前も買ったが、改訂版として新たに購入。内容は大事なことばかりなのだが、紙面のデザインは意外と読みやすくはない。もともとは洋書だからか。。
Posted by ブクログ
デザインの基本原則【近接・整列・反復・対比】を分かりやすく学べる。よく見えるデザインには必ずこうした規則がある。
これはたぶん何度も読み返して染み込ませるべき本だと思う。
デザインのトレンドがいくら変わっても、変わらない根幹を教えてくれる本。
Posted by ブクログ
イラスト多めでさらっと読めました。
後半はサンプル多めなので、チラチラ飛ばしながらでしたが、なんとなく感覚でやってたことを体系化、言語化してくれていて、なるほどなぁと学びのある内容でした。
4つの基本原則(コントラスト、反復、整列、近接)については、無意識にやっていることも多かったですが、それぞれ事例と併せて整理されていて分かりやすかったです。
カラーの話(補色、トライアド、スプリット・コンプリメント、類似色など)は美術の授業で習ったような気もしつつ、なるほど面白い内容でした。
学生時分にフリーペーパー作ったりしてたの思い出しました。人物写真使うときは人物が向いてる側に文字置いてあげると自然と目線がいくとか、タイトルは自分でフォント作るくらいに目立たせると興味持ってもらいやすいとか、結局1番大事なのは読み手や見る人の立場でどう見えるのか、どうみて欲しいのかを考える事だったというのを思い出しました。
Posted by ブクログ
購入しようかどうか悩んだけど、4つの原則を知れただけでも払う価値があると判断した。
昔の本だから、参考資料は古さを感じてしまうのは仕方がない。それでも『近接』『整列』『反復』『コントラスト』を資料作りの基準に出来ることは大きい。また空白がたくさん出来ること、左右対称ではないことを恐れてはいけない。
今回作った資料は、いつもより洗練されたような気がする。
Posted by ブクログ
最近アプリやWebサイトの開発をやっている中で、やっぱ己のデザイン力が足りてないということで、知り合いのデザイナーの方に紹介してもらったこちらの本を読みました。
デザイナーではないが、デザインに取り組む人に対する本としてかなりのロングセラーらしいです。
【デザインの4原則】
1.近接
関連する項目をまとめてグループ化する。逆に別のグループのものは意図的に遠くに配置する。だが、同じページに個別のグループが乱立するとかえって見にくい。
2.整列
脳死で中央揃えにしない。ページ上の全てのものは意図的に配置しなければならない。右/左揃えを利用した方がパキッとしたデザインになる。中央揃えは良くも悪くも普通で、フォーマル。
また、同じページに複数の整列方法を使うのはあまり好ましくならない傾向にある。視覚的なつながりを意識する。
3.反復
デザイン上の何かの特徴を作品全体を通して繰り返す。反復は一貫性。一体化と視覚的な面白さを追加できる。反復を作り出すために要素を加えてもいい。ただ、あまりにうるさく強迫的な反復はだめ。
4.コントラスト
違うのであれば、本当の意味で違いをつけて目立たせる。(大きさ、フォント、太さなど)目はコントラストが好き。情報の組織化を支援することで、論理の流れが読者にとって一瞬でわかるようになる。はっきり異らせることがとても大切。
【その他個人的に覚えておきたいTips】
- カラーホイールの正三角形の頂点にある3色は目に良い。
- 暖色と寒色では暖色は目立つので暖色の方が少なくあるべき
- 活字でコントラストをつけるにはサイズ、太さ、構造、フォーム、方向、色の6つを使う。
- 文字を斜めに写すのはあまりよろしくない
ユーザーにとっての第一印象となるUIをより良いものにできるよう精進あるのみ。
人生はデザインと同じらしい。
Posted by ブクログ
素晴らしいデザインとは何か?
少なくともそれは論理的に説明されなければならない…というのが筆者の主張の一つかな。
まず基本原則としての
1.コントラスト
2.反復
3.整列
4.近接
があり、デザインと呼ばれるものすべてはここを起点にしている。実際に見てみると納得で、人に訴えかける見え方というのはここまで言語化されてるのかと驚いた。
あんまり意識しないまま資料を作ってたけど、これを意識すると比較的キレイになった…ような!こういうのは他のを見ながら経験値貯めるしかないなー。
あとは和文でのデザイン解説も巻末に載っているのでこれだけでも目を通す価値はあるかも。明朝体とゴシック体の違いくらいは分かってたけど、他のフォントの組み合わせとかは実際やってみないとね。
Posted by ブクログ
デザインを学ぶにあたり必読、とのことなので読んだ。
デザインする際の4大原則は豊富な実例付きで大変ためになるし、色についてやフォントのことまで押さえられていて噂に違わぬ名書と感じた。
だが、いかにも英文を和訳した雰囲気の文体がどうしても馴染まず、頭になかなか入りにくかった。
Posted by ブクログ
「ルールを知らなければルールを破ることはできない」この言葉が凄い自分の中で響いた。決まった型を理解することで、それをわざと外して良いものを作ることができることが分かった。
結論から話すことのように、デザインでも伝えたいことを目に入るようにする工夫が大切だと知った。全て大きな文字にしたり、同じような文字にするのではなく、強弱をつけることで普通の文字の大きさでも目につくようになる。図の例を見て第一印象でこんなに変わるんだとびっくりした。
このデザイン技術の基本を知っておくことで、資料や名刺などこれからの社会でとても活用できると思った。
Posted by ブクログ
資料を作成する・作成してもらうとき、散らかっている印象であることについて問題点を指摘できなかった理由が分かりました。これから、4つの原則を活用し提出物を作成していこうと思いました。
またフォントについて、今までスルーしてなんとなく使っていたが、それぞれのフォントの持つ性格が書道のように奥が深く面白かった。これからなぜこのフォントを使ったのか・使っているのか、ということを考えてしまい仕事が進まなさそー。。。
Posted by ブクログ
デザインのお勉強。
■4つの基本原則
良いデザインの作品には必ず見られる基本原則の概要を次に示します。各原則を個別に解説していきますが、それらが実際には、互いに関連しているということを覚えておいてください。どれか一つの原則しか使わないということは、めったにありません。
コントラスト(Contrast)
コントラストの背景にある考え方は、ページ上の要素同士が単に「類似するのを避けるということです。もし要素(書体、色、サイズ、線の太さ、形、空きなど)が「同一」でないなら、はっきり異ならせるということです。コントラストは、ページ上で視覚を引きつけるもっとも重要な要因になることがよくあります。つまり、読者をまず読む気にさせるという働きをするのです。また、情報をより明確に伝える役割もします。
反復(Repetition)
デザインの視覚的要素を作品全体をとおして繰り返すことです。色、形、テクスチャー、位置関係、線の太さ、フォント、サイズ、画像のコンセプトなどを反復させることができます。反復は、組織化を促進し、一体性を強化します。
整列(Alignment)
ページ上では、すべてを意図的に配置しなければなりません。あらゆる要素が、ほかの要素と視覚的な関連をもつ必要があります。整列は、すっきりと洗練された見え方を生み出します。
近接(Proximity)
互いに関連する項目は、近づけてグループ化しなければなりません。いくつかの項目が互いに近接しているとき、それらは複数の個別のユニットとしてではなく、1個の視覚的ユニットとして認識されます。近接は、情報の組織化に役立ち、混乱を減らし、明確な構造を読者に提示します。
■近接のまとめ
いくつかの項目が互いに近接しているとき、それらは、複数のばらばらのユニットではなく、1個の視覚的ユニットになります。互いに関連する項目は、グループ化する必要があります。視線の流れを意識しましょう。どこから見始めるか、どういう道筋をたどるか、どこで見終わるか、読み終わったあとどこに目がいくか。紛れもない始めから紛れもない終わりまで、体の論理的な流れが目で追えるようになっている必要があります。
基本目的
近接の基本的な目的は、組織化です。ほかの原則も組織化に貢献しますが、関連する要素を近づけてグループ化するだけで、自動的に組織構造ができあがります。情報が組織化されていれば、読んでもらえる可能性が高くなり、覚えてもらえる可能性も高くなります。情報の組織化の副産物として、より魅力的(組織的)な空白(デザイナーの好物)を作りだすことができます。
実現方法
目をかすかに細めてページを眺め、視線が止まった回数を数えれば、視覚的要素の数がわかります。それが1ページあたり3~5個を超えている場合(もちろん内容によります が)、近接によってグループ化して、1個の視覚的ユニットにできるものがないか検討しましょう。
避けること
ページ上に個別の要素を作り過ぎないこと。
要素間に均等の空白を作らないこと。ただし、各グループが関連する下位区分の一部である場合は除く。
見出し、小見出し、キャプション、画像などが、本文のどの部分に関連するかを、読者が一瞬でも迷わないようにすること。要素間の関連を、近接によって作りだすこと。
異なる性質の要素間に、関連を作らないこと。 関連しない項目は、離して配置すること。
ただ空いているという理由だけで、隅や中央に何かを貼り付けないこと。
■整列のまとめ
ベージ上のすべてのものを、根拠なく配置してはいけませんページ上のすべての要素が、ほかの要素と視覚的つながりをもつようにしましょう。
一体性は、デザインにおける重要なコンセプトの一つです。ページ上のすべての要素を一体化し、結び付け、相互に関連させるには、個々の要素を結び付け視覚的な綱が必要になります。ページ上の個々の要素が物理的に離れている場合でも、ただ配置のしかただけで、それらが結び付き、関連し、一体化されているように「見せる」ことは可能です。あなたが好きなデザインを見てごらんなさい。うまくデザインされた作品なら、最初はどんなに荒っぽく混沌として見えようと、そこには必ず整列の存在を見つけることができます。
基本目的
整列の基本的な目的は、ページの一体化と組織化です。その効果は、居間の床に散らばった犬のおもちゃを、あなた(あるいは犬)が、おもちゃ箱に片づけることによく似ています。
強い整列が、もちろんふさわしい書体と組み合わされて、洗練された表現、フォーマルな表現、楽しい表現、真剣な表現を生み出す主役になることはよくあります。
実現方法
意議的に要素を配置してください。物理的に離れていても、そろえることができるほかの要素を必ず見つけましょう。
避けること
同じページで2種類以上の文字ぞろえを用いないこと(たとえば、 同じページで使うようなこと)。
と(たとえば、中央ぞろえと右だろえき
フォーマルで静粛な表現を意識的に作る場合は別として、中央ぞろえにする癖をやめるために真剣に努力してください。中央ぞろえを選ぶなら、「とりあえず」ではなく、意識的に選択しましょう。
■反復のまとめ
デザイン全体をとおして視覚的要素を反復すると、孤立している部分が結び付き、作品が一体化され強化されます。反復は1ページの制作物でも役立ちますが、複数ページの文書では欠かせない存在になります。(複数ページの場合は、単に一貫性と言うことがよくあります)。
基本目的
反復の基本的な目的は、一体化と視覚的なおもしろさを加えることです。ページの視覚的なおもしろさを軽く見てはいけません。おもしろそうに見えれば、読んでもらえる可能性が高くなるのです。
実現方法
反復とは、一貫性のことだと考えてください。あなたはすでに、それを実践しているはずです。それなら、すでに存在する一貫性を、もう一歩進めましょう。見出しのような一貫性のある要素を、意識的なグラフィック・デザインの一部に変えてみましょう。それぞれのページの底と見出しの下に1ポイントの罫線を引いているなら、それを4ポイントの罫線に変えて、反復要素をさらに強調し、もっとドラマチックにしたらどうでしょう。
次に、ただ反復を作りだすためだけに、要素を加えることを考えましょう。番号付きリストがあるなら、その数字をもっと目立つ書体や白抜きにして、その出版物のほかのすべてのリストも同様にしてはどうでしょう。まず始めは、すでに存在する反復を見つけてそれを強化します。反復の考え方と見え方に慣れたら、情報の明晰性とデザインを強化する反復を「作りだす」ことを始めるのです。
反復は、服装にアクセントを付けることと似ています。ある女性がすてきな黒のイブニングドレスとシックな黒い帽子を身に着けているとしたら、赤いハイヒール、赤い口紅、小さな赤いピンで、服装にアクセントを付けることができるでしょう。
避けること
要素を、うるさく強迫的に感じるほどには反復させないように。コントラストの価値を意識してください(次章と、特に活字のコントラストを解説したセクションを見てください)。
たとえば、さきほどの女性が黒いイブニングドレスに、赤い帽子、赤いイヤリング、赤い口紅、赤いスカーフ、赤いハンドバッグ、赤い靴、赤いコートを組み合わせれば、その反復は、衝撃的で統一的なコントラストではなく、強迫的なものになり、焦点が混乱してしまうでしょう。
■コントラストのまとめ
ページ上のコントラストは、私たちの目を引きつけます。私たちの目はコントラストが「好き」なのです。同一ページに2つの異なる要素(2種類の書体や2種類の太さの線など)を配置するときには、それらを似せてはいけません。コントラストを効果的にするには、2つの要素がはっきりと異なっている必要があるのです。
コントラストは、壁の染みを隠すために塗るペンキの色合わせと似たところがあります。だいたい、同じではだめで、正確に同じ色にするか、それが不可能なら壁全体を塗り直すしかない のです。「ほぼ近い、が有効なのは、馬蹄と手榴弾だけだ」と、熱心な馬蹄投げプレーヤーだった私の祖父は、いつも言っていたものです。
基本目的
コントラストには、互いに密接に関連する2つの基本的な目的があります。一つは、ベージにおもしろみを作りだすことです。ページがおもしろそうに見えれば、読んでもらえる可能性 が高くなります。 もう一つは、情報の組織化を支援することです。ある項目から次の項目への論理の流れが、つまり情報の組み立てが読者に一瞬でわかるようになっているべきです。 コントラストを付けたせいで、読者を迷わせたり、焦点ではないものを焦点に見せてはいけません。
実現方法
書体の選択(この本の後半を見てください)、線の太さ、色、形、サイズ、空きなどでコントラストを付けましょう。コントラストを付ける方法は、簡単に見つけることができます。コントラストは、視覚的なおもしろさを加えるための、たぶんもっとも楽しくて効果的な手段でしょう。大切なのは強調することです。
避けること
コントラストを付けるなら、力強くいきましょう。太そうな線ともっと太そうな線とで、コントラストを付けようとしないことです。茶色の本文と黒の見出しで、コントラストを付けようとしないことです。よく似た書体を複数使ってはいけません。正確に同じでないものは、はっきり異ならせるのです。
デザインには、そして人生にも、全般的に通用する方針がもう一つあります。
それは、臆病になるな、ということです。
あなたのデザインに、そして人生にも、空白がたくさんできることを恐れてはいけません。
空白は目と魂が憩うところです。
■暖色対寒色
寒色は背景に「引っ込む」し、暖色は前面に「出る」
Posted by ブクログ
デザインのお勉強。
■4つの基本原則
良いデザインの作品には必ず見られる基本原則の概要を次に示します。各原則を個別に解説していきますが、それらが実際には、互いに関連しているということを覚えておいてください。どれか一つの原則しか使わないということは、めったにありません。
コントラスト(Contrast)
コントラストの背景にある考え方は、ページ上の要素同士が単に「類似するのを避けるということです。もし要素(書体、色、サイズ、線の太さ、形、空きなど)が「同一」でないなら、はっきり異ならせるということです。コントラストは、ページ上で視覚を引きつけるもっとも重要な要因になることがよくあります。つまり、読者をまず読む気にさせるという働きをするのです。また、情報をより明確に伝える役割もします。
反復(Repetition)
デザインの視覚的要素を作品全体をとおして繰り返すことです。色、形、テクスチャー、位置関係、線の太さ、フォント、サイズ、画像のコンセプトなどを反復させることができます。反復は、組織化を促進し、一体性を強化します。
整列(Alignment)
ページ上では、すべてを意図的に配置しなければなりません。あらゆる要素が、ほかの要素と視覚的な関連をもつ必要があります。整列は、すっきりと洗練された見え方を生み出します。
近接(Proximity)
互いに関連する項目は、近づけてグループ化しなければなりません。いくつかの項目が互いに近接しているとき、それらは複数の個別のユニットとしてではなく、1個の視覚的ユニットとして認識されます。近接は、情報の組織化に役立ち、混乱を減らし、明確な構造を読者に提示します。
■近接のまとめ
いくつかの項目が互いに近接しているとき、それらは、複数のばらばらのユニットではなく、1個の視覚的ユニットになります。互いに関連する項目は、グループ化する必要があります。視線の流れを意識しましょう。どこから見始めるか、どういう道筋をたどるか、どこで見終わるか、読み終わったあとどこに目がいくか。紛れもない始めから紛れもない終わりまで、体の論理的な流れが目で追えるようになっている必要があります。
基本目的
近接の基本的な目的は、組織化です。ほかの原則も組織化に貢献しますが、関連する要素を近づけてグループ化するだけで、自動的に組織構造ができあがります。情報が組織化されていれば、読んでもらえる可能性が高くなり、覚えてもらえる可能性も高くなります。情報の組織化の副産物として、より魅力的(組織的)な空白(デザイナーの好物)を作りだすことができます。
実現方法
目をかすかに細めてページを眺め、視線が止まった回数を数えれば、視覚的要素の数がわかります。それが1ページあたり3〜5個を超えている場合(もちろん内容によります が)、近接によってグループ化して、1個の視覚的ユニットにできるものがないか検討しましょう。
避けること
ページ上に個別の要素を作り過ぎないこと。
要素間に均等の空白を作らないこと。ただし、各グループが関連する下位区分の一部である場合は除く。
見出し、小見出し、キャプション、画像などが、本文のどの部分に関連するかを、読者が一瞬でも迷わないようにすること。要素間の関連を、近接によって作りだすこと。
異なる性質の要素間に、関連を作らないこと。 関連しない項目は、離して配置すること。
ただ空いているという理由だけで、隅や中央に何かを貼り付けないこと。
■整列のまとめ
ベージ上のすべてのものを、根拠なく配置してはいけませんページ上のすべての要素が、ほかの要素と視覚的つながりをもつようにしましょう。
一体性は、デザインにおける重要なコンセプトの一つです。ページ上のすべての要素を一体化し、結び付け、相互に関連させるには、個々の要素を結び付け視覚的な綱が必要になります。ページ上の個々の要素が物理的に離れている場合でも、ただ配置のしかただけで、それらが結び付き、関連し、一体化されているように「見せる」ことは可能です。あなたが好きなデザインを見てごらんなさい。うまくデザインされた作品なら、最初はどんなに荒っぽく混沌として見えようと、そこには必ず整列の存在を見つけることができます。
基本目的
整列の基本的な目的は、ページの一体化と組織化です。その効果は、居間の床に散らばった犬のおもちゃを、あなた(あるいは犬)が、おもちゃ箱に片づけることによく似ています。
強い整列が、もちろんふさわしい書体と組み合わされて、洗練された表現、フォーマルな表現、楽しい表現、真剣な表現を生み出す主役になることはよくあります。
実現方法
意議的に要素を配置してください。物理的に離れていても、そろえることができるほかの要素を必ず見つけましょう。
避けること
同じページで2種類以上の文字ぞろえを用いないこと(たとえば、 同じページで使うようなこと)。
と(たとえば、中央ぞろえと右だろえき
フォーマルで静粛な表現を意識的に作る場合は別として、中央ぞろえにする癖をやめるために真剣に努力してください。中央ぞろえを選ぶなら、「とりあえず」ではなく、意識的に選択しましょう。
■反復のまとめ
デザイン全体をとおして視覚的要素を反復すると、孤立している部分が結び付き、作品が一体化され強化されます。反復は1ページの制作物でも役立ちますが、複数ページの文書では欠かせない存在になります。(複数ページの場合は、単に一貫性と言うことがよくあります)。
基本目的
反復の基本的な目的は、一体化と視覚的なおもしろさを加えることです。ページの視覚的なおもしろさを軽く見てはいけません。おもしろそうに見えれば、読んでもらえる可能性が高くなるのです。
実現方法
反復とは、一貫性のことだと考えてください。あなたはすでに、それを実践しているはずです。それなら、すでに存在する一貫性を、もう一歩進めましょう。見出しのような一貫性のある要素を、意識的なグラフィック・デザインの一部に変えてみましょう。それぞれのページの底と見出しの下に1ポイントの罫線を引いているなら、それを4ポイントの罫線に変えて、反復要素をさらに強調し、もっとドラマチックにしたらどうでしょう。
次に、ただ反復を作りだすためだけに、要素を加えることを考えましょう。番号付きリストがあるなら、その数字をもっと目立つ書体や白抜きにして、その出版物のほかのすべてのリストも同様にしてはどうでしょう。まず始めは、すでに存在する反復を見つけてそれを強化します。反復の考え方と見え方に慣れたら、情報の明晰性とデザインを強化する反復を「作りだす」ことを始めるのです。
反復は、服装にアクセントを付けることと似ています。ある女性がすてきな黒のイブニングドレスとシックな黒い帽子を身に着けているとしたら、赤いハイヒール、赤い口紅、小さな赤いピンで、服装にアクセントを付けることができるでしょう。
避けること
要素を、うるさく強迫的に感じるほどには反復させないように。コントラストの価値を意識してください(次章と、特に活字のコントラストを解説したセクションを見てください)。
たとえば、さきほどの女性が黒いイブニングドレスに、赤い帽子、赤いイヤリング、赤い口紅、赤いスカーフ、赤いハンドバッグ、赤い靴、赤いコートを組み合わせれば、その反復は、衝撃的で統一的なコントラストではなく、強迫的なものになり、焦点が混乱してしまうでしょう。
■コントラストのまとめ
ページ上のコントラストは、私たちの目を引きつけます。私たちの目はコントラストが「好き」なのです。同一ページに2つの異なる要素(2種類の書体や2種類の太さの線など)を配置するときには、それらを似せてはいけません。コントラストを効果的にするには、2つの要素がはっきりと異なっている必要があるのです。
コントラストは、壁の染みを隠すために塗るペンキの色合わせと似たところがあります。だいたい、同じではだめで、正確に同じ色にするか、それが不可能なら壁全体を塗り直すしかない のです。「ほぼ近い、が有効なのは、馬蹄と手榴弾だけだ」と、熱心な馬蹄投げプレーヤーだった私の祖父は、いつも言っていたものです。
基本目的
コントラストには、互いに密接に関連する2つの基本的な目的があります。一つは、ベージにおもしろみを作りだすことです。ページがおもしろそうに見えれば、読んでもらえる可能性 が高くなります。 もう一つは、情報の組織化を支援することです。ある項目から次の項目への論理の流れが、つまり情報の組み立てが読者に一瞬でわかるようになっているべきです。 コントラストを付けたせいで、読者を迷わせたり、焦点ではないものを焦点に見せてはいけません。
実現方法
書体の選択(この本の後半を見てください)、線の太さ、色、形、サイズ、空きなどでコントラストを付けましょう。コントラストを付ける方法は、簡単に見つけることができます。コントラストは、視覚的なおもしろさを加えるための、たぶんもっとも楽しくて効果的な手段でしょう。大切なのは強調することです。
避けること
コントラストを付けるなら、力強くいきましょう。太そうな線ともっと太そうな線とで、コントラストを付けようとしないことです。茶色の本文と黒の見出しで、コントラストを付けようとしないことです。よく似た書体を複数使ってはいけません。正確に同じでないものは、はっきり異ならせるのです。
デザインには、そして人生にも、全般的に通用する方針がもう一つあります。
それは、臆病になるな、ということです。
あなたのデザインに、そして人生にも、空白がたくさんできることを恐れてはいけません。
空白は目と魂が憩うところです。
■暖色対寒色
寒色は背景に「引っ込む」し、暖色は前面に「出る」
Posted by ブクログ
デザインの原則を実際のものを見たり、演習をしたりしながら知ることができて、デザインの基本を知るいい機会になった。
原則を踏まえてデザインをすることで分かりやすいものを作ることができると思った。
しかし、元が英語なので、例が英文のものばかりで分かりにくい部分があった。
Posted by ブクログ
和訳がGoogle翻訳みたいな文章で読みにくい。
星4つは全部内容への評価です。まじでこの変な日本語のせいで(何言ってんだ…?)と思いながら読んでしまった
Posted by ブクログ
何事も基本原則を学び、身につけることは大事だとつくづく思う。
この本ではデザインの原則
「近接」
「整列」
「反復」
「コントラスト」
プラス
「カラー」
「活字」
について視覚的に学べます。
いろんな例、その良し悪しを見ているだけで、楽しくなれる。
視覚で訴えることの重要性をつくづく思い知らされますね。
その感覚的なところを理論的に武装するレベルに持って行きたいものです。
Posted by ブクログ
全くデザインについて学んだことのない自分のような人こそ一度は読んでおくべきと思った。
本書で説明されている原則を守るだけでもグッと受け手に伝わりやすいデザインにすることができると思った。
自分自身、デザインには“正解がない”とこれまでは考えていたが“原則”はあるのでそれを指針にすることで仕事の資料作りの際のデザインに対する迷いがかなり減ったことを実感する。
デザインとは“かっこよくすること“ではなく、“見た人にこちらの意図する行動を促すこと”であるということは肝に命じたい。例えば商品紹介の広告であれば商品に興味を持ってもらい、最終的には購入してもらうことが目的。
Posted by ブクログ
非デザイナー向けのデザイン指南本。
プレゼン資料やビジネス文書への応用を考えて読んだが、最初に書いてあるデザインの4つの基本原則だけで読む価値はあった。
4つの基本原則
・コントラスト
要素が違うものは、ハッキリと異ならせる。
・反復(一貫性)
視覚的要素を統一して、繰り返し使う。
・整列
配置を整える。全てを意図的に配置する。
・近接
関連する項目は、近づけてグループ化する。
4つの基本原則で例示されるデザインは、全て英語の物なので少し分かりにくいが、慣れてくると内容にとらわれずにデザインに集中できるので、逆に良いかなと思った。
後半の英語での活字デザインの章は読み飛ばしたので、読書時間は実質1時間以内。4つの基本原則がすでに意識できているなら、本書は無価値。意識できていないなら、読んだらデザインに対する見る目が変わる良書。という感じ。
Posted by ブクログ
デザインの四原則は知っていたけれど、細かく実例を踏まえて教えてくれるので、とても分かりやすかったです。薄かった自分の知識が深まりました。
特に面白かったのはデザイン四原則の一つ、コントラストについて。コントラストは大胆にしないと衝突してしまうというのを覚えておこうと思います。
活字についても面白かったです。コントラストを出すには、似たフォントを使うよりもまったく違うカテゴリから選んだ方がいい。実践してみたいと思います。
色についても勉強になりました。
Posted by ブクログ
X(旧Twitter)でフォローしている人がおりに触れてみているような投稿があり、気になって購入した本。
近接・整列・反復・コントラストという基本の4原則は、当たり前な割に出来ていないことも多くあった。線を引いて整列させたり、フォントサイズのバランスに気を配ったり、何より近接(スペースの設計)により配慮することで、一目で分かりやすい資料作りに繋げられそうな感触は得られた。定期的に見直したく、会社に置いている。
もともと概念には興味があったが、見た目に気を使うのが後回しになっていた。他の人の事例を見てもう少し見た目にも気を遣おうと反省した点も購入背景。
Posted by ブクログ
近接
同じような情報はグルーピング
文字、行のスペースにも意識
整列
全体の並びを揃える他に、項目毎の並びにも注意
中央揃えだけでなく、右揃えや左揃えも試してみる
空間に意識を巡らす
反復
近接、整列、コントラストなどのルールを一貫して適用
コントラスト
文字のサイズやフォント色などで重要点を強調
太字や斜体なども有効
色
類似色
補色
トライアド
スプリット・コンプリメント
Posted by ブクログ
マコなり社長がお勧めしていたので読みました。
内容は素晴らしいと思うのですが、和訳が読みにくいです。
同じようなことが書いてある別の本があればそちらがオススメですが、YouTubeのノンデザtvを見たら読んでみたくなります。