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Posted by ブクログ
作中の、治療後に「生きてる残りの時間を意識できるようになったから」落ち込んでもすぐ立ち上がって生きられるようになった、というエピソードに深く共感しています。
入院仲間だったAさんとのお別れのように悲しいエピソードや、手術の結果出産できない身体になったことへの哀感の吐露などもありますが、全体に可愛らしい絵柄と軽妙な語り口で描かれているので、いわゆる「闘病記」や「闘病ブログ」が苦手な方でも比較的読みやすい内容かと思います。
実は自分は作者さんと同じ病気。手術時の進行状況もかなり近く、しかも脱毛や後遺症が現在進行形なので、上記に限らず告知、手術、化学療法、リハビリ、仕事復帰などあらゆるエピソードへの共感が半端ありません。もちろん副作用の出方も異なり、しかも作者さんにはなかった後遺症も抱えてしまっていますが、ああ、貴方はこうだったんだね、私はこうだったよ!と心の中で作中のシカさん(作者さん)に話しかけながら読みました。
「『癌になって良かった』なんて私は絶対言えないけど たくさんのことを勉強した」
の言葉には正にそう!と実感し、自分もいくつかの不安は抱えつつも身体を労わり、リハビリに励みながらこんな風に前向きに生きられたら何より、と思っています。
読みやすいです。
家族が癌になり、治療の情報を得るために購入しました。
手術をしてから転移しているか判明するまでの不安や、抗がん剤治療の大変さなどを実際に見ていて思うのですが、ここまでコミカルに描ける作者さまの才能に脱帽です。
一緒の病室にいたAさんについて読んだ時には、涙が止まりませんでしたが、わたしはきちんと家族の余命を教えてもらえたので、一日一日を大切に過ごそうと思います。
この本に出合えてよかったです。
藤河先生、描いてくださってありがとうございました。
Posted by ブクログ
1,2続けて読みました。若くして卵巣癌になってしまった作者の日常を淡々と、ですが、心情、周囲との関係もしっかりと伝わる実話エッセイ漫画です。治療に携わっている自分にもすごく参考になりましたし、スタッフ、患者さん達にも勧めます(^^)
Posted by ブクログ
結論:
・治療を受ける側からの視点や気持ちを知ることができ、
なるほどなぁ~と思うことが多々あった
・特に、Aさんのお話は涙が止まらなかった
正解なんてわからないと思うけども
・あくまでもコミックエッセイ。楽しく軽く読む
・(まだ怖いけど)婦人科検診を受けようと思った
*=====以下は本書の内容とほとんど関係ない自己振り返りです=====*
*=====思いのほか長文になりスペース取って申し訳ないです……=====*
ガン患者を家族に持つ者です
熊本地震発生から数日後、もともと症状のあった“違和感がある”から“なんか痛い”に変わり、余震続くなか怒濤の日々でした
5月に初診・告知
6月に手術・抗がん剤投薬開始、現在に至ります
抗がん剤投薬はもうすぐ4ヶ月目に差し掛かります
父は、本書で扱っているものとは異なるガンでしたが、
事前検査、告知、告知を受けた後の思い、投薬中の現在、…
父も実はこういう気持ちが湧いてたのかな~と考えさせられました
告知を受けるまでは『なーんて事の無い病気だろう~』と自身も家族も皆思ってて、診察結果も父は一人で聞きに行っていました
その際は“今すぐ大きい病院に行って下さい”と言われ訳もわからず、
後日大きい病院でより細かい検査をし、家族同席で改めて告知を受けました
普段は寡黙な父で、強がりも弱音も吐かず淡々としているし、
私は説明を聞いているだけの側でしたが、
ネットで病気の内容を調べれば調べるほど怖くなっていったし、この先どうなっていくんだろうと不安になって時々妹の前で泣きました
母は私以上に不安定でした
余震が続くのに家に父が居ない日々、何よりも今後の生活
ガンを患った事のある親戚も遠くに1人居るくらい、縁の無い事でした
ちなみに父はガン摘出手術をきっかけに障害者にもなりました
これもまた近い親戚は誰もおらず、何もかもが初めて知ることばかりで途方にくれてた日々でした
今は自宅で食事療法をし数値的には安定、幸い抗がん剤が辛すぎる!というような副作用もほとんど無い様子です
投薬前に説明を受けてた、手足のしびれ・むくみ・あかぎれのような症状は見られます
(もともと寂しい頭皮だったので入院前に丸坊主にしていたのもあり)髪の毛にはさほど影響も無いようですが、勉強になりました
オーダーメイドウィッグ…サービスのある美容院もあるんですね
初めて知りました
実家は自営業のため、お客さんの中には同様の境遇になっておられる方、自身で調べてオススメ情報・品を提供してくださる方、家族を亡くされた方、
いろんな方々の話を聞くこともできているようです
(患者会はあるけど性格的に行かなさそう)
オープンには話さず、お得意さんなど一部の方々に状況説明しただけだけど、田舎の伝達力なので…
手術前は本当に寡黙で、喧嘩している訳ではないけど数日話さないことも多々あったんですが、
以前よりは会話するようにもなりました
『しょうゆいる?』『うん』『バナナ食べる?』『はい』『梨も食べる?』『そうね』
程度ですが、病気する以前はこれすら無かった
状況は違えど、本書を読み知ることができたのが大収穫です
手術・抗がん剤投薬開始してまだ日も浅く、この状況を徐々に冷静に受け入れ初め、情報収集し始めた矢先、
本書に出会えたのはラッキーでした
『お父さんだって不安だったよな~』
『何だかんだで今も薬とかモロモロきっついよな~』
『でも乗り越えていくしかないし、上手に付き合っていくしかないよな~』
わが家もまだまだこれからの状態です
著者の容態が、より一層回復に向かわれることを切に願います
Posted by ブクログ
ミドサー独身BL漫画家の筆者が卵巣がんになり、その闘病生活を書いたコミックエッセイ。
暗くなりそうな内容に、過酷な闘病生活なのに出てくる人が暖かく
筆者のおおらかな人柄が溢れている良作。
Aさんご夫妻とのシーンはウルッとしてしまった。
Posted by ブクログ
健康とか、ちゃんと考えなくちゃな年齢なんだよなーって思って本屋さんで手に取った。
読みながら、この人みたいに気持ちを切り替えられるようになりたいなと感じた。
こどもを産む気なくても、全摘ってダメージ半端ないだろうな…。